〜エピローグ〜

 その年の夏休み。僕は双子と一緒にみゆに会いに行って、4人で話をした。みゆの父親は悪霊に憑りつかれていたと伝えた。

 みゆは最初、あの写真しか受け取ってくれなかった。僕が宝くじの裏の文字を見せたら涙を流し、やっとそれを手に取った。

「友達になろうよ。」

 仁美が言った。僕もそう言うつもりだった。

 その日以来、4人で遊ぶようになった。どんな辛い事でも4人一緒なら乗り越えられそうだと思えるような、そんな存在だった。

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人ごっこ @kasukana

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