軋轢と苦悩は創作の肥やし

芥川賞にノミネートされた老女も
直木賞にノミネートされた少年も
軋轢や苦悩を抱えてペンを握った、と想像した。

こんな人達が授賞出来る訳が無い、と捨て置いたが
こんな人達だからこそ書ける一文があるのでは無いか?

選ばれることが尊い世界なら
選ばれない人間の方が多い世界とも言い換えられる。

読者として物語を追いながら
筆者の心情に寄り添いたくなった。

コメント欄には、肩の力を抜いて書けたと言う筆者の感想があった。
コメント欄から、筆者の心情が察することが出来るなんて貴重だ。

難産でもいい、寧ろその方が完成時にひとしおだろう。
安産ならいい、尚更いい。楽しんで書けたら万々歳だ。

正確に数えるなら、四人の書き手が登場する逸話。
的確に添えるなら、誰一人として欠けてはならない物語だと思う。

時に辛辣なコメントも残したが、全ては作品改善の為に。

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