舞う花弁のその一つ

　直接的でないのに登場人物たちの心情、様子、そして街の雰囲気がありありと伝わってくる、素晴らしく凝られている表現力。お世辞抜きにこんな文章を書きたいなと思った。(ほんと凄い！)
　終わり方も素晴らしい。彼女は彼女なりの、彼女だけの答えを見つける。答えは千差万別。とても良い着地点だと感動した。

　ぜひ、皆さんも読んでみてください！！

前半の詩的な語りによって作者の世界観にぐっと引き込まれ、綺麗な起承転結のストーリー的に完成されたこの小説に没頭できます。最初は少々入りづらいと思えるかもしれませんが、読み進めていけば少女の成長物語にしっかり満足させられる。文章も綺麗で完成度の高い作品です。