復讐はブーメランの如く 3ページ目

「そんなの決まってるよ。昨日の夢の中でに決まってるじゃない」


「なっ……。ゆ、夢の中!?」


 そうよ、そうよね、リアルで私が葵ちゃんにプロポーズなんてありえないもんね。分かってたよ、こういうオチだって薄々勘づいてたんだからねっ。


 でも──夢の話でよかったよ。


「これを正夢にするため、今からボクにプロポーズしてね」


「するわけないからぁぁぁぁぁぁっ! はぁ、はぁ、まったく葵ちゃんったら……。そ、それで、私が忘れてたことって──」


「やっぱり忘れてたんですねー。仕方ないので教えてあげますよー」


「あ、ありがとう奈乃ちゃん……」


 まさかあのノートに書かれたりしないよね?


 これは弱みなんかじゃ──ないはずだもん。ちょっとだけ忘れてただけ、なんだから……。


「新理事長に挨拶するってことですよね?」


「あっ、リアコン王子いたんだ……」


「だーかーらー、僕はリアコンじゃないですよー。西園寺会長のツンは程々にして欲しいんですけどー?」


「あはははは、細かいこと気にしたらダメなんだからねっ」


「新理事長って、確かものすごく美人で若いって聞いてるのだー」


「若いって……早紀先輩より若い人なんてこの学園にはいないと思うけど」


「ぶぅ、朱音会長はイジワルなのー」


 あぁ、あの膨れた顔が可愛すぎて心が癒されちゃう。頬っぺたを触りたいけど、それをやったらさすがに怒られるよね? でも……ほんの少しだけなら触ってみたいかなっ。


「また何やら変なことを考えてますねー。さて、あまり理事長を待たせるのもあれなので、挨拶にいきましょうかー」


 奈乃ちゃんにまた心を覗かれたけど、私たちリベンジャーズは新しい理事長が待つ部屋へと向かっていく。そう、これから始まる楽しい学園生活を夢に見て……。


To Be Continued……。

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ツンデレヒロインの逆襲 朽木 昴 @prime1128

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