人との出会いは「時間」の「長短」ではなく「密度」だな。というのを思い出させてくれた一作です。まぁ、この短編で出てくるヒロインは人ではないですがw
でも、この物語を見て感じるのは「女性」は「わがまま」であって欲しいし、「男性」は「寛容」であって欲しい。それが「恋愛」もの「正道」かなって思いました。
こういうのを見ると、ほんと、自分の若いころを思い出して「心」がウキウキして、そのあとちょっと恥ずかしくなる。そして、最後は、少し「切なく」なります。
そんな感情にさせられる一作です。心揺さぶられる短編です!「是非」読んでみてください!
本作は短編でありますが、構成が秀逸で読後感に優れております。
読み終わったあと、はぁっと溜め息が漏れてしまうくらいに。
タイトルにありますように、スーパームーンという天体現象が物語の根幹です。
とある噂話を馬鹿馬鹿しく感じた主人公の投げやりな願いが叶うという場面から物語が進行します。詳しくは読んで欲しいので割愛いたしますが、主人公は必ずしも本心ではない願い事を叶えてしまうのです。またその願い事は過去とも関わりがあり、主人公は次第に願い事が叶ったことに対して喜びを感じていきます。
しかしながら願い事は永遠に続きません。唐突に終わりを迎えた夢のような時間。主人公は幻にも似た時間を現実であると信じ、馬鹿馬鹿しい噂話をも信じることに。
最後はきっと読者の心を打つでしょう。これ以上ない綺麗な纏め方により、悲しい物語が美しく昇華していくのです。
読者が期待するエピローグが用意されております。是非ご一読ください。
お勧めの作品です。