痺れるほどにエネルギッシュ!

 寓意がふんだんに用いられた内容ですが、少しもぼやけた所がなく、むしろ刺されるような痛みを伴うまでに鮮明な文章の奔流に飲み込まれました。まるで、アスファルトを割る間歇泉のような刺激に満ちた作品です。ヒヤリとするほど澄んだ文章に痺れました。特に結末部はスッキリとした味わいです。思わず、カッコいいと感じてしまうほどに、緩急に満ちた作品です。

 

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