第5話〜幼馴染との再会と光への再帰そして目的の告白〜

エルマ「・・・うぅ〜ん・・・はっ!ここはどこだ?」


ミエラ「・・・エルマ・・・久しぶり。」


エルマ「っ!・・・ミエラか・・・久しぶり・・・で?ここは?」


ヴァルトル「ここは俺が泊まってる宿の俺の部屋だ。」


エルマ「・・・師匠。なんで僕をここに連れてきたんですか?」


ヴァルトル「テメェが闇に堕ちかけてたからだろうがバカタレ。」


エルマ「・・・そうですか。で何でミエラもここにいるの?


ミエラ「・・・私は今日この街にきたばかりなの。ヴァルトルさんにはあなたがヴァルトルさんと戦う前に一緒に来てくれ。って頼まれてあの場所にいたの。」


エルマ「カエラは?」


ミエラ「カエラは私の師匠であるクロエさんのところにいるわ。」


エルマ「そっか。で・・・何でこんなにギッチギチに縛られてるわけ?」


ヴァルトル&ミエラ「テメェ(あなた)が逃げないようにするためだバカタレ(よ)」


エルマ「・・・わざわざ逃げようとは思わないよ。」


ヴァルトル「そうか。・・ならテメェがやろうとしてることを教えてもらおうか。」


エルマ「・・・・嫌です。」


ミエラ「・・・私にも言えないの?」


エルマ「うん。君にも言えない。」


ミエラ「そっか。・・・ヴァルトルさん。使いますね。」


ヴァルトル「おう。やっちまえ。」


エルマ「・・・・えっと・・・何をするつもり・・・ちょっと待って・・・・?それって・・っ!?まさか・・・」


ミエラ「そう。あなたが大っ嫌いなエスカダとアルネロのミックスジュースよ。これを飲ませられたくないなら・・・」


エルマ「話させていただきます!なのでそれだけはやめてください!」


ヴァルトル「(・・・こいつ・・こんなに嫌いなのか・・・コレ・・・)」


ミエラ「それじゃあ教えて?エルマが何をしようとしてたのか。」


エルマ「・・・僕たちが住んでた村を襲った盗賊たちと・・・金稼ぎ。」


ミエラ「・・・金稼ぎはいいとして・・・『関与した奴らの』ってどういうこと?」


エルマ「本来であればじいちゃんの家になければいけないはずの『星玉』がなくなってたんだよ。あの『星玉』は僕の『ウィンシェルト』と『アルフェルス』『レオニハイン』『アヴァルス』っていう家系じゃないと本来の意味で扱えないはずなんだ。」


ミエラ「だからっていうこと?」


エルマ「そう。そうしないと星玉に宿ってる星獣がヤバいことをしでかすから」


ヴァルトル「ちょっと待て。そのヤバいことってなんだ?」


エルマ「・・・一国を崩壊させるくらいの勢いで暴れまくります。」


ヴァルトル「・・・ヤベェじゃねぇか。」


エルマ「はい。なので・・・星玉を探すっていうのも目的ではありますね。・・・ちなみにもうすでにレオニハイン家とアヴァルス家はありません。レオニハインの星玉は僕が継承してるからです。」


ヴァルトル「アルフェルス家の星玉は?」


エルマ「・・・・カエラがその身に宿してます。僕もびっくりしましたよ・・・」


ミエラ「・・・だから話したくなかったのね。」


エルマ「うん。って・・・話す前に遮音結界貼りました?」


ヴァルトル「あぁ。5重にな。」


エルマ「ならよかった・・・」


ミエラ「・・・アヴァルスの星玉は・・?」


エルマ「・・・ごめん・・・それは今探してるとこ。いまだ足掛かりは見つかってないけどね・・・」


ヴァルトル「・・・ちなみにだが星獣の特徴って何だ?」


エルマ「僕の家の星玉に宿ってるのは・・・蒼い焔を纏った不死鳥で・・・アルフェルス家のは・・・水晶で体が構築させてる馬鹿でかい蛇。レオニハインは言うまでもなく黄金の獅子・・・何だけどレオニハイン家だけ黄金と白銀の二頭なんだよね。・・でアヴァルス家のは・・・深紅の体をしている龍です。」


ヴァルトル「・・・・伝説上に存在してる覇王獣の特徴と似たり寄ったりじゃねぇか・・・」


エルマ「っていうかその伝説の覇王獣が星獣なんですけどね。」


ヴァルトル「ヤベェじゃねぇか・・・」


ミエラ「・・・・ねぇ・・・私と一緒に探さない?」


エルマ「いや・・・僕が探すよ。ミエラが危険を犯す必要はないんだから。」


ミエラ「カエラが宿しちゃってるって言うのに?」


エルマ「それは・・・」


ヴァルトル「あ〜もう!しゃらくせぇ!俺とエルマ、ミエラで旅すりゃいい話だろ!?バカ弟子!」


エルマ「・・・・僕にしか星玉の反応が分からないとしてもですか?」


ヴァルトル「・・・それを早く言えや・・・しゃあねえ・・俺もミエラも話聞いちまったんだ。それともなんだ?ミエラが話聞いちまってんのに一人で旅させんのか?」


エルマ「・・・それもそうですね・・・はぁ・・・わかりましたよ・・・じゃあ明日・・・早速この街を出て探しに行きますからね。師匠もミエラも準備しておいてください。」


ミエラ「了解♪」


ヴァルトル「おう。」


ってなわけで急展開すぎるとは思いますが・・・星玉を探すとともに僕の復讐でもある旅が本格的に始まったわけですね。はい。って言うか作者さん?コレまでが実質プロローグってマジですか?


《マジだよ〜》


マジだったの!?それじゃあ・・・コレからも黒焔の執行人をよろしくお願いします!次回から第二章兼実質第一章の始まりです!

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黒焔の執行人〜いつの間にか周囲から死神と言われてました〜 Sorya《そーや》 @hiirokitunemiyabi

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