「ひろし」の激情! 怒りか、祈りか、それとも…。

確かにエンタメだけど、「私小説でもあるよなあ」と感じてしまった1本。いやこれ違うでしょ、とおっしゃる向きもあろうが、当レビュー筆者はそう感じてしまった。舞台は凄惨きわまる戦場。戦況はかなり厳しいのに、そこはかとなくおかしみが漂うのはどうしてか。淀川様の読者諸氏ならご存じの、あの展開も健在。そして「最後まで」読んだときに明らかになる「ひろしの七罪」とは…? 三部作の1作目ということで、二作目以降への期待が個人的に高まっている。Web小説世界に一石を投じる、かもしれない衝撃作。

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