斬新な異世界での青春群像劇、真実の愛でラブフラワーの実をならせる者は?

 惑星ノア、ラブフラワー、設定がとてもユニークで、よく考えられています。七人の登場人物も、みんなキャラが立っていました。

 一緒に生活をする中で、自然と七人が育む恋愛、それが形だけの行為か、真実の愛か? 実は、その世界には確かめる手段がありました。子どもの作り方が独特なのです。

 中盤に、その愛を確かめる手段を手に入れるため、三人がピンチに陥ります。どんなピンチで、それをどう切り抜けるのかも見どころです。そのピンチに遭った場所は、異種族が住み、貴重な資源が豊富でした。

 終盤、彼らを襲った異種族がどうなったのか? テンプレ通りではありません。その異種族への扱いに、ありがちな異世界モノとは違う、作品の奥行きの深さを感じました。

 読んで楽しいBL作品、読まず嫌いは損をしますよ!