第12話

「頼む、野菊、金貸してくれ」

仁一朗がまた土下座した。

「ふざけんな」

野菊が顔を真っ赤にして怒った。

「頼む、オマエとの結婚費用なんだ」

「って、喜んでいいんだか、なんだか」

仁一朗が強引に野菊を抱きしめて

キスをする。

「仁一朗」

野菊がウットリとして仁一朗の顔を

見詰めた。

「頼む、一生オレを養ってくれ」

「アホかーっ」

野菊の一㌧爆弾が仁一朗の頭に

またも炸裂した。


         (了)

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ボクが世界を見捨てたのか? 世界がボクを見放したのか? @k0905f0905

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