第5話 妻はバツイチ

妻は幼少期から他の兄妹とは違う顔立ちをしていた為


お前は橋の下で拾ってきた子と言われていた。


何か言われるとすぐに泣く子であった。


自分の言いたいことが言えず口数の少ない子

伝わらないからすぐに泣く。


これは今も変わらない癖である。


どうすれば伝わるかと日々考えてはいたが、わからないままに、小学生の時に見た兄の同級生の舞台が忘れられない。

そうか、役になりきればいいんだ!


役者になればいいんだ!と思い立つ。


その頃から自己流でストレッチをしてガチガチに硬い体を徐々に柔らかい体へと変え始める


体と共に心も柔軟になりつつあるなかで母の友人と宝塚歌劇を見にゆく


天海祐希さんの存在感に魅了されて

宝塚歌劇団を目標にする


バレエ習いたい!と中3になりやっと親に伝えられた。


知り合いにモダンバレエの先生が居るから高校に行くなら習わせてあげると。


一切勉強という物に興味が無かった為に頭が悪かった。


高校は推薦で行こうと勝手に決め貰えるか分からないのに作文の練習をしていた。


書く事が嫌いではなく

頭の中に浮かんでくるストーリーなどを書いたりしていた。


高校は推薦で行ける事になった。

国際文化、数学が高校1年でおわる。


選ばない訳がない。


国語は漢字は書けないが常に高得点


英語はニュアンスで分かる


社会は丸暗記したらいいだけだからと高得点だったのですんなり高校は決まった。


高校に入り一学期の中間テストがまぁ、ビリから2番目。


そんなんじゃバレエ習わせられないと言われ期末は頑張ってクラス5番を貰えた。


そしてやっとバレエを習わせて貰えたのである。


クラッシックバレエではなく。モダンバレエを


ここでモダンバレエだったからと言い訳をする訳では無いが、私は古典バレエは苦手だ。


優雅に踊れない(笑)


兎にも角にも…子供達の父親に出会うルートが確立されてゆくのであった。

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やっと巡り会えた おマヌケえーこ @eiko33

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