第19話 『唯一、男爵令嬢から王妃になった妃』
「カナリア
「キャレさま。いいえ、兄もおりましたから、大丈夫ですわ」
お兄様と合流した翌日。
キャレさまは
お兄様には、
それはそのまま、一人でも助けたい気持ちに変わり、自然と皆を助ける為に走り出しておりましたわ。
……元
お金も、それほど魔力のない
そのうち、キャレさまからポーション
ただ、そんな
「
「姫さま、俺たちもドゥールムン
「魔物から守って下さる
だからおらたちも、どうか……」
時間が経つ程、そう言って泣く者が多くなりましたわ。
これはお祖父様、お父様、お兄様の
他でもなく、
お兄様は
◇
「まったく……、
報告が入った時には、
この言葉が終わらない内に、突然ぎゅっと抱き
え?! 抱きす……??!!
「キャ、キャ、キャレさま?! あ、あのあのあの………!?」
お兄様の前で、婚約者でもない男性に抱き
「女性が戦地を動き回るなんて、どれ程
頭の横から、キャレさまの声が耳に
「ここにいる女は、
「……
そう
さらに少し体を離すと、キャレさまは無事が確認できたからか、
まだ顔は赤いですが、これで普通に話せますわ。
「
「そうなのか? 意外だね」
そうキャレさまは
「キャレさま?!」
「キャレ
お兄様と二人、大きな声を上げてしまいましたわ。だって、キャレさまが
「前にも言いましたが……。正式には、後日改めて使者を立てます……
カナリア
……え? いえ、ここは戦地で、そんな事を話してはおりませんでしたわよね?
「私は、『王家だから
民に愛される
◇
圧政で
王国法が改正され、
ここまでで、
落ち着かないのは、お兄様かしら。
色々な家門のご令息方が、お兄様の元へ
そこでやっと、
◇
「カナリア
この一年、王家と
キャレさまは精力的に、反対意見を説き伏せていらっしゃいましたわ。
一番の
私はお父様の娘で、お兄様の妹である事に
そんな
「
本当にお受けして良いのか、今でも不安はありますわ。それでも、キャレさまのお側に
その気持ちに素直になりたくなるくらい、キャレさまとの時間を重ねましたわ。
そして、二人で同じ夢を見たくなりましたの。
――――……
―――――…………
これが後に『
―終―
伯爵令嬢は男爵令嬢となり、やがて王妃となる なるえ白夜 @byakuyabito
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