ごきげんよう、これは途方もなく永い、長い時の移ろいを、お姉ちゃんを求めて静かに戦い続けた、ミスティさんの記憶。
そしてその果てに、早世からおんなになることで、そしておんなになることでお姉ちゃんの再来となったレイニーさんがいるのですね。
ミスティさん、運命を捻じ曲げた、それを悔やんでいるかのような、でも心のどこかで、お姉ちゃんとの再会を喜んでいるようにも思えました。
作者からの返信
ありがとうございます。
はい、実はレイニーは男の子だった、というのは本作の最大の隠し玉でした。
実は結ばれることが出来そうで、しかしそうなると敵対してしまうという構造です。
このいびつな状況も含めて、二人の関係性の変遷が物語全体のテーマとなっています。
この最終章、謎が明かされてゆく緊迫感のなかで息を呑みながら読んでいます!!!
作者からの返信
ありがとうございます。
ここがまさに物語の肝のところですね。
案外とここまで読んで頂いてる方は多くないので、物語の本当の姿を知ってほしいと歯痒くも思います。
ちなみに、第三章の本当の意義は、幻術はより高位の幻術に対抗できない……つまり、レイニーにはこの幻術が掛けられていたからこそ、第一章で負った頬の傷を幻術で消せなかったということでした。