ごきげんよう、レイニーさんとミスティさん、読者の前では初めての交流のシーンですね。
ご両人とも、堂々として威風も迫力も満点でしたけれど、このシーンでちょっと安心しました。
年頃のお嬢さん方と変わらぬ、友との会話、運命や立場や身分、能力などがなければ、彼女達も楽しく賑やかに、言葉を交わし心を通わせあえたのでしょうね。
でもミスティさんの常時バリア展開は、こんなところでもバリアを張ってしまうのか。
レイニーさんにとって、それはどれだけ心挫けてしまう出来事だったのかと思うと、胸が痛くなります。
大好きな彼女は、そこに、手を伸ばせば届くところで微笑んでいるのに、伸ばした手は指は、見えない何かに遮られてしまう。
それがレイニーさんにはバリアだと判ってはいても、まるでふたりが至る未来の暗示にも思えたことでしょう。
涙をぽろぽろと零すレイニーさんを抱き締めるミスティさん、彼女は既にふたりの未来に対して覚悟を決めている様子(きっとすぐに好いひとが現れるわというミスティさんの言葉、悪意はなくともどれだけレイニーさんい残酷に響いたかと思うと)ですが、胸の奥では本当はどう思っているのか。
レイニーさんにとっては、ミスティさんへの想いは、もう、恋、なんでしょうね。
作者からの返信
ありがとうございます。
今まで神秘的な姿を見せていたミスティが、突然普通の女の子になるシーンでした。レイニーも本当は緊張していました。
この物語は二人の少女の関係性の変化をテーマにしておりまして、レイニーの儚い想い、ミスティの秘められた真意をご覧いただければと思います。
全体的にはガールズラブチックな作品ではありますが、色々と隠された秘密がございますので、今後ともお付き合いいただけたら幸いです。
こちらもこれからお邪魔しますね。
今までの壮大な戦記物の中で強い女性のイメージでしたが、今回二人のシーンで年相応の女性に戻るというのは良いですね。登場する家名で古代日本が感じられるところも興味深いです。
作者からの返信
ありがとうございます。
マクロからミクロへの落とし込みと言いますか、段々と個人にクローズアップされていく感じにしてみました。ここから先はずっと二人のターンですね。
シュウシンカンも古代中国の周秦漢から取ってまして、歴史や伝奇の面目躍如といったところです。
また、御作も拝読しにお邪魔しますね。