凄い熱量の眼鏡愛をくらいました。くらった私の語彙がどこかへお出掛けしてしまう程。
頭も心も溶けてしまうような熱量で描かれる眼鏡への想い。眼鏡を愛しているからこそのこだわりが切々と伝わってきます。
眼鏡が似合わない人なんていない。
個人の魅力を引き出す眼鏡は、確かに存在する。
激しく同意するしかない主張が鍵となり、後輩の眼鏡選びへと流れるストーリーは滑らかで美しささえ感じます。
眼鏡への熱い熱い愛をこの作品から感じて焼かれて欲しい。
眼鏡好きも、眼鏡ユーザーも、そうでなくても、きっと眼鏡への理解と解像度が高くなる。
そんな素晴らしい眼鏡私小説です。