つらつらの4 政治家以外がそれをやったら単なるレクリエーションだぞ?

 選挙は民主主義の根幹であるという話に異論はありません。

 候補者達の中から最もな候補者の名前を書こうが、敢えて無効票を投じようが、投票した有権者の意思が選挙に反映されるという事実に変わりはありません。

 たとえ、候補者を選択する判断基準が、他人の意思によるものであっても、くじで決めたものであっても、投票用紙に記入する名前を決めたのは有権者本人なのです。

 ですから、投票は有権者本人の意思であるという事に疑問を挟む余地はないと思います。


 ところで、候補者が公約を実現してくれると本気で信じている有権者はどのくらいいるのでしょう?


 それはさておき、如何に僕でも、選挙を勝ち抜いた直後の議員さんなら、議員の意思=国民の意思であると信じています。

 でもね? 国民の意思が議員の意思であるというのと、議員の意思が国民の意思であるというのとでは意味合いが変わってくるんですね……。


 最近では、閣議と国会の間でも似たような図式があるようですが……。


 というか、官民関係なしで見かけるんですけどね、こういうの。



 さて、ここでは「経済はこうあるべきだ」とか、「政府や雇う側はこうするべきだ」というような事は言いません。

 高校三年生で突然に経済的ボッチになってしまった僕が、思う事、感じた事をつらつらと呟いてみたいと思います。


 僕は学がないので、偉い先生方のように数値や理論を示すことはできません。

 ただ、無責任に肌で感じたことを示すのみです。


 それでもよろしければ、是非、お立ち寄りください。

 ハタチ以上の方は、軽くお酒でも嗜みながらどうぞ。



♢♢♢



 ではでは、政治について思う事からつらつらしてみたいと思います。



 いきなり結論!


【現場仕事をしている人の上に、レクリエーションを仕事にしている人が立っている】



——以下蛇足——



 僕が若いころの話です。国会の議員さんが僕が務めていた会社へ演説にみえたことがあります。


 社員全員参加の演説会は、昼休みの後半十五分を使って食堂で行われました。


 当時の僕は正直、その候補者の意見についてはどうでもいいと思っていたので、昼休みを削られた事に対する不満しかありませんでした。

 しかも、その候補者の選挙区は、僕が住んでいる選挙区の隣でしたし……。


 などと周りに言いながらも、東大出の議員さんだっていうし、実は今後の勉強になるかもとかひそかに期待もしていました。


 内容は『地元にお金を持ってくる政治家に投票をすべきだ』でした。十五分+十分で言い方や例を変えながら話しておられましたが、言いたい事はこれだけでした。


 僕の感想は、あなた、政治家としてビジョンはないの? でした。


 行政の箱ものが綺麗になったり、新しく増えたりしたところで、製造業のサラリーマンがありがたがると思うなよってんですよ。


 庶民がみんな「オラんトコの市役所がこっただ新しくなったでよ。ありがたいことだぁ」とでも思うと思ってないですよね?

 

 駆け引きの中で地位を挙げる世界で生きる事をオシゴトにする方がいて、また、その方々の存在を必要とする方々がいる事も承知しています。

 ですが、演説する対象によって話す内容を変えるくらいはしましょう?

 あんた、ウチの会長と話す機会を午前中に設けてたんですから、庶民相手には別の話をしましょうよ? 時間泥棒ですか? 承認欲求ですか?



 国会の議員さん関係で、こんな話もあります。


 国会議員さんが最終的に総理大臣を目指している。これが別に不思議な事ではないという事については同意を頂けると思います。


 ある国会議員さんが党を離れました。別の党へ入るためです。


 僕はどうしてもわからなかったんですよね。

 彼が入党した党と、古巣の党の政策が全くかみ合わないんです。


 分からないことは分かる人に聞くのが基本です。

 そういった議員さんと年に何回かサシ飲みする方に聞いてみました。


 解説によると、国会議員の彼は本当は自民党へ入りたかったそうです。

 理由は総理になるには自民党に入るのが近道だから。

 

 チョットまって! 議員さんが移動した先の党の政策って自民党と違うよね?


 解説してくれた方によると、自民党は入るのにも居続けるのにもカネがかかるとか。

 そのため一定の資金力がない議員は入りたくても入れないのだとか。


 納得です。もう、色々と納得です。


 なるほど、なるほど。

 マイルドに言うと、公約とか政策とかってあまり関係ない議員の方いるってことですな。

 権力欲や名誉欲が目的で、政党はサークルかなんかと同じように考えている議員さんいるってことですな。

 自分が上に行けるのなら、大義名分はなんでもいいって議員さんいる……かもしれないって事しょうな。うん。


 そういった議員さんばかりじゃないのでしょうが、そんな議員さんばかりですと、庶民とお上は切り離して考えた方が良いかな? なんて、考えてしまったりしまわなかったりしそうですな。

 お上には極力触らず、距離をおいて、むしろ考ずに関係ないものとして日々の生活に注力する方が効率が良い。なんて考えてしまいそうです。


 そういった議員さんの割合と、政治に無関心な庶民の割合ってあんがい連動してたりして。なんちゃって。



 政治に無関心な庶民がいる反面、政治大好きな人って多いのかな? とも思います。


 たとえば、会社……に限らず派閥がある組織ってあるじゃないですか。派閥同士で勢力を伸ばす事に注力して、駆け引きして、足を引っ張りあって……。

 やってることは国会中継やニュースから覗き見える政治屋の方たちの生態と変わらいようにみえます。

 自分たちの派閥発の利益は伸ばしたいが、他派閥発の利益は潰したいなんてバカらしいことに真剣になって取り組んでいる。


 仕事しろよ?

 会社の利益と派閥の利益を秤にかけんでくれや。


 おかげで、社外へのアプローチより社内へのアプローチの方がよっぽど大変です。

 この内部に敵がいるっていうのは、組織の宿命みたいなものなんですかね?


 分かりますよ? 派閥に組み込まれてしまった以上、派閥の意思というか上位者の命令が絶対なんですよね? 生活がかかってますもん。会社の利益より、派閥の利益を優先するのもむべなるかなですよ。


 僕も、上司に個室に呼ばれて言われたことがあります。

「にくきう、お前もあんまりツッパってるなよ? お前にも家族がいるんだろ? 娘さん〇〇小学校だったっけ?」

 ……おどしキタ——。

 ある企業の子会社とは言え、元は全国的メーカーの一部門だった会社の部長さんが、この発言が脅しになることを知らないはずはありますまい。

 無所属の平社員を脅さんでください。


 特に家族がいる人にとっては、所属する会社しか糧を得る方法がないという事は、家族を人質に取られている事と同義です。


 生活の糧を得る方法についても、リスクマネジメントが必要かもしれません。


 ……まあ……暫くは所得税が乙欄になったりで釈然としないこともあるでしょうが、そっちが育てばいざという時の選択の幅が広がりますよ?

 少なくとも、レクリエーションを仕事と勘違いしている方から被害を受けた時に『緊急離脱からの立て直し』が選択肢に加わるかもしれません。



 というわけで、言いたい事は言ったので、今回も投げっ放しで終わろうと思います。



 とりとめのない話にお付き合い頂き、ありがとうございます。

 できましたら、この一庶民の妄言が、頭の良い方や力のある方に対しての何かしらの刺激になれていれば幸いです。

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