あとがき

 『染まる』

 というお題の企画で執筆してみました。

 当初、このお題について思いついたのが、都市伝説にある怪人の事。

 その怪人は、確かに『染まる』というお題に添っていますが、それだけで、インパクトがどうにも薄い。

 2500文字程書いて、中断しました。ごめんなさい。


 それで、こちらの『夜空の桜鬼』を書き始めた訳です。

 主人公には、私の持ちキャラである桜木美月と、親友の葛原加代を登場させることにする。

 理由は、何となくです。

 美月の姓に桜とあるので、桜を題材に何か染めることが書けないかと思う。

 私の悪いクセ。

 何の考えもなしにノープロットで書き始める。

 取り敢えずは桜について調べると、不吉というものがあった。

 そして、霊が集まり、鬼が住むと。

 そこから、桜が咲く時に現れ人を喰う《桜鬼》という存在を創作する。

 姿は、名前から連想するように美少女にする。

 美月は気功を使い、加代は爆弾を使う《力》を持っているという設定があるので、戦わせることもできますが、この時はお題から、そんな気にはなりませんでした。

 単純に戦わないでお話を書きたかったので、桜鬼が寿命の尽きかけていることにし、願いを叶えたいとする。

 その願いを叶えるために、二人が協力する。

 という事に至りました。

 でも、ここからが問題。

 完全に行き詰まってしまいました。

 話を読んでしまえば、単純なことですが、そこに思い至るのに、恐ろしいほどの迷走をしてしまい、完結のビジョンが無いままに書いてしまったことで、無駄なことばかりを書いてしまいました。

 ストーリー作りの基本は、主人公が◯◯をしました。

 という説明をすれば、ストーリーはできるのですが、肝心の◯◯が完全に抜けたまま書くという暴挙。

 テーマに添わせるには、染める。

 という何かが無いといけない。

 それが思いつかない。

 せめて、そこを決めて5W1Hの法則。

 Who(誰が?) When(いつ?) Where(どこで?) What(何をした?) Why(なぜ?) How(どうなった?)

 これをある程度決めて書き始めるべきでした。

 正確な日数は覚えていませんが、放置していた時間を含め、単純に二週間近くかかっての完成となりました。

 イタズラに時間ばかりかかっていますが、案ずるより産むが易しの理論で書かないと、いつまで経っても書き始めないということもあります。

 創作とは、本当に難しい。

 でも、自分なりの作品が書けての喜びもあります。

 取り敢えずは完成して、良かったです(*^^*)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

夜空の桜鬼 kou @ms06fz0080

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ