なんて魅力的な現代ファンタジーを読んだのだろうか

 語彙力が低下する程、興奮しています。
 先が気になりすぎる物語、過去が気になりすぎる世界、魅力的過ぎるキャラクター達。
 ダブル主人公のような形で進んでいく本作ですが、二人の異端な行動や経歴に目を引かれ更に背景を知れば知るほど好きになる。
 通常、暴力的な人物には嫌悪感を抱きやすいにも関わらず、主人公達の暴力には芯があり、譲れない信念がある。
 異世界と駅でつながり、薬物犯罪や差別。魔力などを用いた種族間の争いが起きる。そして異世界へ行っていた英雄がおり、異世界から流れてきたものの犠牲者がいる。舞台設定自体はおそらく読書好きな方なら、既存作で目にしたこともあるやも知れません。
 しかし本作は、非常に高い筆力によって見たこともない素晴らしい物語に触れたかのように興奮させてくださいます。
 十ページちょっと読んだ時、私は思わず一言紹介に書いた言葉とに通った独り言をはいてしまいました。
 硬めな文章で描写をされていますので、全く本を読んだ事がない。漢字や活字が苦手という方はもしかしたら最初、抵抗があるのかもしれませんが…できればそういった方にも読んで欲しい名作になると確信しています。
 これからも、頑張ってください。

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