第7話 とある国
エルミ 「母さんが連れて行かれた……。ということはまだ生きているということが…。」
最悪の事態は免れることができたが、相手が母さんたちをずっと生かしておくとは限らない。
エルミ 「……よし、決めた!街をこんなことにした奴らのところに行く!」
そう、決心していると
アメリ 「ちょっと!そんなこと言ったって犯人が誰かもわからない状態でどうするつもりなの?」
弓を元の場所に返してきたアメリが口を挟んだ。
エルミ 「うーん……!洞窟の前に倒れていた人たちからなにか情報を得られ……。」
アメリ 「もうある程度、情報に繋がりそうなものはすべて回収したわ。」
エルミ 「本当か!さすがアメリ!」
アメリ 「全く……調子いいんだから。」
アメリは男性の遺体から拝借した遺言書をエルミに見せた。
エルミ 「これは?」
アメリ 「洞窟前で亡くなってた男性の遺書よ。」
エルミ 「あれ?これ……、最初の文字を縦に読むと何かの都市の名前が出てこないか?」
アメリ 「え?……愛ーまるど俺運こく?言葉になってないじゃない!」
エルミ 「違う違う、漢字はひらがなに直して最初の文字を見ると…。」
アメリ 「あーまるどおおこく……、アーマルド王国!!」
エルミ 「そう、この国がなにか関わってそうだな。アーマルド王国を目指してみよう。」
アメリ 「ええ!」
こうして、アメリとエルミはアーマルド王国を目指すことにした。
恋人を守るためなら…! @KOUROSHIN
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