天才殺し屋にチーター殺しを依頼したら
黒銘菓(クロメイカ/kuromeika)
標的はチーター
今回の依頼主:とあるFPSゲーム運営会社
依頼内容:自社ゲーム内に蔓延るチーターのゲーム内キル
報酬:チーターキル数に応じて
支払方法:動画への投げ銭
仕事の結果を依頼主に動画で報告する為に、天才殺し屋は動画投稿者になった。
「ぁい乙ぅ~。エイムカスぅー」
男は下品な笑いを浮かべてキル数を増やす。
全弾命中。が、それだけの腕前に似合わず男の被弾数もかなりのもの。
その理由は『オートエイム』自動で狙いを定めるというシューティングの9割を否定したチートだ。
「ぅい~、俺最強!
あ、見っけ俺のキル!」
笑いながら次の相手を見つけた。
視線の100m先には鉄筋コンクリート造の建物群。事実、そこにはプレイヤーが潜んでいる。が、皆建物内で潜伏しており外から見える筈がない。
『ウォールハック』隠れた相手の動きを文字通り見透かす事が出来るチート。待ち伏せ不意打ちという戦略的要素に唾を吐いている。
「見え見えじゃん、ウケるwww」
己の力でもない、下衆非道、楽しい遊び場に汚物を撒き散らすが如き行為。勝っているのは
男はそれでも自身の虚栄心を満たすためにその禁忌を使い続けている。
「ぇいキルキルキルぅ~!クソザコばっかw」
警戒心も無く建物に入り込み、壁や扉の向こうに潜むプレイヤーを見もせずに引き金を引き撃ち抜く。
増えるキル数。
「俺サイキョーwプロじゃね?マジプロwwwwww」
コンクリートの箱の中に下品な笑いが木霊する。それを聞いている者が居ない事はウォールハックで確認済みである。
「そう、これがプロとは間抜けね。」
「このゲームはリアル追及の為に爆発物を使って建築物を破壊出来るの。
予め爆発物を主要な柱にセット。超長距離からそれを狙撃して爆発。あとは誘爆させればそれで御仕舞。
暗視やサーモといったセンサーの類なんて真っ先に警戒するものよ、覚えておきなさい坊や。」
これが、安置外連続5連チーター狙撃・ナイフミサイルキル・跳弾ピンボール・チート集団
天才殺し屋にチーター殺しを依頼したら 黒銘菓(クロメイカ/kuromeika) @kuromeika
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます