海の神、山の神 🧙♂️
上月くるを
海の神、山の神 🧙♂️
物識りのタレントが全国各地を訪ねる番組で、信濃・穂高神社を紹介していた。
折しも例大祭・お船祭りの最中で、張りぼての船に人形を乗せて曳行している。
海なし県でお船祭りとはこれ如何に? 当然な質問に若い
わたしどもの祖先は、あなたさまと同じ北九州からこの地にやって来たのです。
そういえば神社のある土地が
はるばる博多から移動して来た古代人の一部は、さらに東方を目指すことになる。
⛵
例によって(笑)司馬遼太郎さんによれば、古代の海人と山人は別の民族といっていいほど違う世界観を持っていたそうだが、おおらかな融合は現代人の意識を凌ぐ。
ちなみに、橙子さんは司馬さんとも微かに袖を触れ合った仕事時代の記憶がある。
といっても「他者のプロフィールは最新を探るのが礼儀」と叱られたのだが……。
お叱りとはいえ若輩をご指導くださる筆致に篤実で温かいものが滲むその書簡を、ほかの何人かの作家たちのそれと一緒に、何十年か経たいまも大切に保管してある。
⛳
その司馬さんがエッセイに曰く「霧の日など、ふと岬の影がうかんだとき、船頭は蘇生のおもいがしたにちがいない」沖の船の針路を陸地の地形に頼った江戸期の話。
海に生きる人びとが各地の岬を神として崇めたのは当然で、
ゆえに「岬を開発してゴルフ場をつくったり、神体山を削ってリゾート地にしたりすればろくなことがない」(1992年)と結んでおられるが、果たして……。('_')
海の神、山の神 🧙♂️ 上月くるを @kurutan
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