あとがき

 この小説は2020年四月から小説家になろうにて投下が開始され、途中で他のサイトに外伝を投下するという紆余曲折を経て、最終的にはカクヨムにて全ての物語が集められたシリーズでした。

 当初は50話までの構想はあったものの、反応次第では15話で完結しようかと思っていたのですが、ヒューマンジャンルとしては驚異的なポイントとなり、第二部、第三部と続くことになりました。

 さすがに高校編で終わらせるというのが構想の中にはあり、そもそもプロや大学野球に社会人など、そういったものの知識は乏しかったため、第四部以降は勉強しながらの話作りとなっております。

 ただその中でも多くの先達とも言える、大学野球やプロ野球を扱ったマンガ、またYoutubeやWikipediaの知識により、どうにかこうにか話を展開出来たと思います。

 正直に言えば主人公のMLB移籍一年目で、もう書けるものは全部書いたのではとさえ思いましたが、念のために用意していた五年目までのプロットに従い、俺たちの戦いはこれからだENDを迎えることとなりました。

 そう、別にプロ野球物としては珍しくないのですが、この先の話というのは書かれないだけで存在の余地はあるのです。

 また主人公のMLB四年目にしても、サイ・ヤング賞を取ったという以外にはほとんど、言及されていません。

 第七部と7.5の間に何が起こったのかは、読者の皆様の想像にお任せします。

 同時に最後の一年がどうなったのかも、それぞれの予想は全て、その人にとっての真実であると思います。


 第八部以降は存在しますが、あくまでもこれは第七部までの世界の、延長となるパラレルワールド。

 なので良いことも悪いことも、全ては作者による妄想であり、過去の物語の続きを保証するものでもありません。

 もし本当に次世代編や、主人公のその後を書くことがあるなら、改めて全てを書き直す必要があるかな、と戦々恐々としています。

 ちなみにこの物語は、新編とパラレルを除いた文字数は、1215万文字ほどとなっております。

 キャラ紹介などもあるのですが、確実に1200万文字は超えているでしょう。

 なんでこんなことになってしまったのか。

 ちなみになろうでこれを超えている文字数の作品は、累計100位以内には一つだけありました。

 まあ長く続けばいいというものではない、というのは私の作品にも言えることですが。


 今後は群雄伝を少し書いて、あと第八部パラレルを少し書こうとは思っています。

 パラレルの時系列はここからおよそ七年後となっておりまして、またそちらでは色々と問題が起こっておりますが。

 それは本当のエースの世界ではなく、作者の脳の中に残った残滓のようなもの、でしょうか。

 主人公の作中において送った年月は、WBCまで入れれば約17年。

 その間には敵も味方も数多くが登場し、敵が味方になったり、味方が敵になったりもしました。

 中心となるのは主人公でありながら、群像劇として他にも多くのキャラクターが出ました。

 正直に言うと今から見れば、色々とこれは変えた方が良かったなという展開もあったりします。

 ですがリアルタイムではほとんど毎日、ストックのない状態での投稿。

 はっきり言って1200万文字オーバーというのは明らかにやりすぎでした。


 しかもほぼ同時系列で三本を投下していた時期もあるという。

 同じ世界にふくらみを持たせるというのが狙いで、新しい対戦キャラを自分で育てるという意味もあって、なかなかに大変なものでした。

 いやほんと、何をやっているのかと今更ながら思いますが。


 コロナという世界的な激震がなければ、この物語は生まれませんでした。

 生まれたとしても、ここまで長く愛される作品にはなかったでしょう。

 おかげで作者は買い物関連以外は、ほとんどが引きこもりになったりもしましたが、承認欲求モンスターとしては、それなりに満たされた日々でした。

 なろうにおいてはヒューマンドラマジャンルで、日間から四季までの一位を同時に獲得。

 カクヨムに移籍後は、新しく話が進むたびに、七回の総合日間一位を獲得しました。

 第三部などはカクヨムユーザー賞に選ばれて、現代ドラマ部門で年間に最も読まれた作品となりました。

 ただこういった、華々しいんじゃないかと作者でも贔屓目なしに思える作品ですが、書籍化などの話は全くありませんでした。

 いや本当に、もう全くもって。

 おかげで書籍化をしている作者の人に嫉妬の炎を燃やし、それが作品執筆の原動力ともなりましたが。

 とりあえず自営業としてフリーライターを名乗り、そこそこの収入を得るようになったのは、この作品のおかげではあります。


 今後の予定ですがパラレルは月に数話、そして群雄伝も少し投下しようとは思います。

 ただ新作のほうも準備しており、主に二つ。


 ・モテチート ラブコメ物に現代ファンタジーをぶちこんだもので、三話まで執筆完了

 ・悪役令嬢 テンプレを改めて作ってみたいというもので、過去作品の大幅リメイクが、100kbほどの分量が製作されています。


 ノベルピアの賞に合わせて、悪役令嬢物はカクヨムでも投下する予定です。

 一応規約により、ノベルピアの方が先行して掲載されますが、早さにこだわらないのであれば、カクヨムでも読めるようにします。

 本当は美少女巨大ロボット物とか、競馬物も書きたいのですが、ここいらでもう一度初心に戻ってファンタジーをと。

 元旦はパラレルを限定ノートに投下し、また限定分を一話公開する予定です。


 本当に、書いた本人が「頭おかしい」と思うような長大な物語にお付き合いいただき、ありがとうございました。

 ……お正月に一気に再読とかしてもええんやで?

 それではまた、魅力的な物語が紡げることを祈って。


 PS とか書いておいて、美味しそうなネタを思いついては、FINALとして物語を書いてしまう作者は嘘つきです。

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エースはまだ自分の限界を知らない [7.5 第二次WBC編] 草野猫彦 @ringniring

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