良く纏まった物語です。

現代日本ラブコメかと思ったら、異世界でドラゴンと魔物のバトルが始まった、
何を言ってるかわからねーと思うが以下略。

ここから真面目に書きます。
世界の命運を背負わされて、好きな人を巻き込まざるを得ないヒロイン紗雪。
同族の思いを全て背負って立つ唯一の大人レヴィアさん。
クソ強幼女タニア。
魅力的なキャラと壮大極まるストーリーの割に良いテンポの進みでサクサクと
最新話まで読めました。
一つ一つの描写も丁寧でキス等の場面では魅力的に、ピンチの場面では現実離れした悲壮感が強く描かれていて場面の想像もしやすかったです。

ここから不満点。
まず、主人公である英斗のキャラが薄く感じました。
全体的に心情などが物語を分かりやすくする為の一般人代表のようで彼本人のキャラが紗雪を大切に思っている事以外分かりません。土壇場でも周りの不思議な力でなんとかして貰っている印象が強く、同時に彼の目線で物語が進む事で壮大な世界観への疎外感のような感覚が拭えませんでした。
そして、先程挙げた事にも繋がるのですが中心人物である英斗と紗雪の関係性が良く分かりません、どうして英斗は紗雪を好きなのか？どうして紗雪は英斗を好きなのか？読み返しもしましたがこの事について納得出来る答えが見つからなかったので、二人の馴れ初めや思い出、心の中で互いの魅力について語る等の描写があった方が良いと思いました。

以上、長文失礼しました。