最新話「第114話 何してるの?」まで読了しました。
完結まで読んだわけでもないのに、タケモティーさんの真骨頂を見せつけられたような気がしています。
軽くサクサク読みやすい文章、最初の方はほのぼの師弟ものとして、軽妙なやり取りや優しく穏やかなエピソードに和みました。
登場人物たちも魅力的で、優しい童話のような世界観に浸りながら読み進めているうちに、登場人物たちは掘り下げられ、師匠も弟子くんも郵便屋さんも……皆が愛しく思えるようになっていきました。
第四章「戦花の魔女」で、この作品の空気が一気に変わったように思います。
深くて悲しくて、孤独で切ない……そんな過去を埋めるような師匠と弟子くんとの日常が、ただのほのぼの生活ではなく、大切なかけがえのないものとして、第一章からのストーリーを見る目も変わりました。
これはある種のどんでん返しだと思います。
第0話と第112話との対比には、もう言葉もありません。
この作品を読む人には、ぜひ第四章読了までは読み進めて欲しいです。