つきにみなもがあったなら

つきみなも

頭の中の宇宙

まず、私が到底まともな人間ではないということを書いておこう。

私は金が貰えるためならなんでもする気になれる。

無論それは非道かつ外道な道。

幸いまだその道に歩み入ったことは一度としてないが、性格や人格はそこまで崩壊していると言えるであろう。

私が物語を書くうえで一番最初に考えることは「何の不満を小説の主題にするか」である。

私はこれと言って特別なことや、まして普通のことすら満足にこなせない人間で、毎日不平不満を垂れて生きている。

小説の主軸となっているのは主に負の感情で、その感情が影響してか主人公も世界も脇役も、何かしらダークなものを背負っている。

孤児、捨て子、精神病、シマの放浪者。

特に物語に出てくる子供などは、たいていは片親か孤児だ。それは無力で無抵抗な子供が社会の波に飲まれて嫌でも連れてこられてしまった現状。

私の勝手でわがままで、私に危害を加えているのはそういう「現状」が悪いと言いたいからこそ、こういうのばっかりになるのだ。

最近書いている「シマ流しになったわたし達」は女の子二人がわけの分からぬような状況とシマに連れてこられ、そこで生きるという未完成の拙い作品だが、嬉しいことにおすすめコメントがついている。

「ねぇ、本当に二人いるの……?」

まあ、二人はしっかりいる世界だ。

私の中でのあの世界は、常に黄昏時で少し薄暗く、どこからか空洞音のような空虚な音が流れてくる。だけどどこか安心感――家のような感じがあって怖くは感じない。

私の中の大きな不安と現実逃避を元に書いている作品だ。なのでそれが作品から滲み出る。


小説とは要するに作者の心そのものだ。

宇宙に星1つなければ暗い暗いストーリーとその感情が文面から浮かび上がる。

だいぶ色々と話が逸れたので本題に戻していこう。

私の数少ない読者様へ捧ぐ、私自身の物語を

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つきにみなもがあったなら つきみなも @nekodaruma0218

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