世界うつし君をあらわす

@tonari0407

レンズ越しの世界

 めがねをかけた君

 レンズ越しに世界をみる


 めがねは君の知識と経験の結晶だ


 年を重ねるにつれて

 めがねは幾重にも重なっていく

 みえてくるものも あるだろう

 みえなくなるものも あるだろう


 自分のめがねを外せるか?

 人のめがねをかけられるか?


 めがねは何を色濃く映す?

 今の君は何者だ?


 性別 年齢 養育環境 

 学校 部活 職業 恋愛嗜好

 病気 経済状況 婚姻 子供

 時代 国 性格

 どんなものも めがねになりうる


 笑顔の人は気持ちのままに笑っている?

 いいや そうとは限らない

 人の心は深く 感情は不確かにまざりあう

 その全てを瞳に映せるはずもない


 誰にでもわからないことはある

 自分のめがねは何層になったのだろう


 人の数だけ事実がある

 君が唯一無二の正義なら

 敵のめがねをかけてから

 同じことを言ってみて


 言えないなら

 みえないのなら

 何をしたらいいのだろう?


 みんなめがねをかけている

 わかりやすく わかりにくく

 自分の心を透して周りをみる


 みえる世界は君自身

 想って 悩んで 行動して

 心を震わせながら生きてきた証


 みんな一緒

 自己と他者を天秤にかけながら

 懸命に時間の波を泳いでいる


 同じ言葉でも 出来事でも なんでも

 人の数だけ 心の波紋は形を変える


 気持ちをそのままに

 届くように伝えたいのなら

 想像してみよう 

 レンズの向こうの人の気持ち


 君と同じ

 相手もめがねをかけている


 君の表情は 発言は 行動は 

 生き様は 想いは

 死は


 他者の心にどう映るのだろう?


 どう映って欲しいのだろう?



 わかりあえないときもある

 みんな平等に『自分』なのだから

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