あとがき

 いかがでしたでしょうか?


 今回も何とか最後まで突っ走ることができましたが、恋人いない歴=年齢のオッサンが書いたので恋愛ジャンルとしては、かなりいびつな部分があると思います。

 デニスをもっと理想の王子様っぽく描くべきなんでしょうけど、やたらと泥臭い描写が多かったと思います。


「ファンタジーの世界も作者の想像で書いてるから許されるだろう」と思って書きましたが、

 見返してみると「外国にあるアジアン料理と日本料理が悪魔合体した怪しい料理店みたいな作品」になってしまいましたが、これ女性の方が納得いただけるだろうか……。


 というかジャンルが「恋愛=女性向け」とも「ラブコメ=男性向け」とも言えないどちらにも成れない成り損ないな感じもしてきた。うーむインプット不足か。

 日ごろから「美少女になりたい」と思っている限界&高齢オタク向け……なのだろうか。




 個人的には本作で初めて「キャラの変化」を明確かつ能動的に描きました。

 カレンが自分の「異能」を呪いだと思っていたのを人の役に立つ優れた能力なんだと気づいて最終的にはデニスを救う。

 という「裏ストーリー」を組み込んだのが本作です。


 私が書いた作品の他作を見ればわかるんですが、主人公は基本変化してないんですよね。

「追放傭兵」は変化してますけどあまり「変化」を意識はしてなかったし「刈リ取ル者」とか「追放→ざまぁ」とかは主人公の変化を主軸にはしていないですからねぇ。




 昔、この「キャラの変化」を「映画の手法を小説にも転用しましょう」って言われてた時は「なんか分からないけど偉そうに上から目線で語ってるぽくって気に入らない」って拒絶してたんですが、

 同じことを「アニメやゲームを例に」言われたときはすんなり受け入れたのは、何というか人間矛盾の塊だなとは思いましたハイ。権威主義というか何というか……。


 あと手癖というか「王道とは少し違う」ひねりは今回も入っています。何せ「悪役令嬢でもない」し「婚約破棄の要素もない」代わりに「異能系」というズレぶり。

 まぁ俺の力量では流行りはやりの物に真正面からぶつかっても埋もれるだけなので「少し違う」ひねりを今回も加えております。




 ジャッキー・チェンが若かったころは「当時はブルース・リーが源流の舞うようなアクションが流行っており、みんな「第二第三のブルース・リー」を目指していた」ので

「それでは埋もれる」と思ったジャッキーは「それとは真逆の地をうようなアクションをしたのがよかった」って言っていたので、それにならって

「第二第三のはめふら」を目指すのではなく「流行りものの真空地帯」を目指して書きました。まぁ「逃げてるだけ」と思われてもおかしくないでしょうが。

 言い訳がましいですが圧倒的筆力で他作をねじ伏せてこそ、っていうのはかなりハードな戦いなのでして……。


 多分なろうで恋愛ものが流行ってるのは誰もが「第二第三のはめふら」を目指そうとしてるってのがあるのでしょうな。

 さて第8回カクヨムコンテストに応募したは良いがどこまでいけるのやら……。

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呪殺王と読心姫 ~疎まれ者同士が一緒に歩むことになりました~ あがつま ゆい @agatuma-yui

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