私はきっと、しあわせね
おぎ
11月26日 帰り道でのこと。
もしかして、お母さんは暖房ではなくて冷房をつけてるのでは。
と思いながら、ひんやりとした空気の流れを感じて揺れていた塾の帰り道でのこと。
本当は誰にも言いたくない、自分だけの発見にしていたい。
誰かに声に出して伝えても、わかって貰えないかもしれない、くだらないと言われてしまうかもしれない。
でも、何かに残しておかないと、私自身も大事にしようと思っても、知らぬ間に忘れてしまいそう
そんな、些細だがすてきな発見をした。
歩道にある、反射材の付いたポール。
一般的にボラードと呼ばれているらしい、そのポールが、温泉街の今はさっぱりした桜並木の下に長く真っ直ぐに並んで、光っている。
私はそれをフロントガラス越しに見ていた。
どんどん後ろに流れてくポール。ポール、ポール、ポール、ポール、ポール、ポール。
ドアガラスに目を移す。
あ、すてき。
フロントガラスから見てても全然分からなかったけど、ドアガラスからポールを見ると、光っているポールたちが、暗くなる瞬間が見えるの。
私が通ったところは
灯りが消えていく。
魔法使いになったみたい。
こんな事に気づけるなんて、私は今日も、きっとしあわせ。
私はきっと、しあわせね おぎ @omochi_mochi_mochi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。私はきっと、しあわせねの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
5行くらいの日記その3 秋から冬支度へ⭐︎最新/瑞葉
★13 エッセイ・ノンフィクション 連載中 19話
君は変わってると言われ慣れた人の中身を知ってる?新作/ケムリ
★0 エッセイ・ノンフィクション 連載中 1話
くーちゃんと私最新/@kinouemizuka
★4 エッセイ・ノンフィクション 連載中 41話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます