第6話 休養、後に再び戦場へ。
「はぁ〜、たまにはこうやって休むのもいいな!」
「こら真!まだ傷が塞がっていないのに筋トレをするんじゃない!」
「て、てへ☆」
「てへっ、じゃないわよ!」
と優唯は真を軽く叩いた。
「いてててっ…あっ。」
するとブチッと音がするや否や包帯の下から血が滲み出した。
「ほら言わんこっちゃない!!」
と優唯は言いながらも再び傷口を縫い始めた。
「いてっ…もうちょい優しく……って、いてててててッ!」
「自業自得です!」
と優唯は頬を膨らませながら言った。
「…これでよし!もう二度と、動き回らないでくださいね?」
と無言の圧をかけられただただこくこくと頷くことしか出来なかった真であった。
時は流れ、ようやく真の傷がふさがった頃、真は肩をグルングルンと回していた。
「はっはっはっはっはっ!吾輩、復活!」
「はしゃぎすぎです。」
と優唯にピシャリと言われてしょげる真。
そしてようやく戦場に戻った真は張り切りながら敵を蹂躙していった。
「うぉぉおおおおおおっ!大和魂だぜ!精神論突撃ィィィ!!」
とハッスルする真。その姿はまるで鬼神の様。それを見た者は口を揃えて言う。"ヤツが戻ってきた"と。どんな傷を負ってもものともせず敵陣に肉薄する。例え吹っ飛ばされようが関係ない。"ヤツ"は化け物なのだから。
「ふはははははははっ!!見ろ、人間が紙屑のごとく飛んでいくではないか!」
と言っているが剣圧で吹き飛ばしているので四肢がバラバラに飛ぶわ飛ぶわ。
「はぁ、疲れた」
と言って刀を振って血払いをした後に納刀した。
.........
「ぬぅ....弾が尽きたか.....」
そう、上陸してくる敵がいすぎて弾薬が足りないのだ。今手元にあるのは軍刀のみ。だがしかし望みの綱であるその得物もガタが来ているようでそろそろ壊れるというとこまで来ている。
「ちっ......万策尽きたか....」
こうして真は立ち往生をすることになった。このあと真を襲う者が現れるのだがそれはまた別のお話.......
君がいない世界で生きる意味なんて… 夜鵺 零澪 @BT7274
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