めちゃめちゃ面白かった。登場人物が生き生きしてるし、人物それぞれの話そのものも面白いし。ローテンションの語り口調に反して話の展開的には激しい事が起こってるギャップも面白い。あと某作家をリスペクトしてるけど、その私生活のとこも作品中の要素にしっかり組み込まれててクスッとなる。随所に仕掛けと面白さが散りばめられてて…いや〜すごい。面白かった。傑作。
面白かったです。当たり前のようにいろいろな偶然が重なり、それら偶然が物語装置上では必然という構成をしていました。小さな具体の蓄積で大言壮語と立ち向かう対比も素敵。おやきを焼くおばちゃんの独り語りが好きです。なにはともあれ「しゃくし菜」を食べたい。
ある種の女たらしの才能がある主人公と、彼の家族を中心として一騒動起きていき、それがどんどん膨らんで最後は時速百二十キロでズバンッ!と着地するお話でした。若い頃はめちゃくちゃヤンチャをしていた老紳士や、アル中寸前の母親、強い幼馴染みや謎の美少女など魅力的な登場人物達が活き活きと描かれています。本当にめちゃくちゃおもしろいので気になる単語が一つでもあったら是非呼んでみて欲しい作品です。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(124文字)