『家族関数』
とても興味深いタイトル。
関数というからには、グラフ化出来るのだろう。
仮に、単純な直交する2軸のグラフを考える。
縦軸には、家族の絆。
横軸には、主人公の優しさだろうか?
いや、そうではなく、主人公が家族を思いやる気持ちだろう。
不安定な受験期の精神状態の中、家族は主人公を思いやる。
主人公もその事実に応え、家族の絆の値は、さらに高くなっていく。
先程の単純なグラフに、家族の数だけ軸を追加する。
家族一人ひとりの思いやる値と縦軸の絆の値を結んだ線で閉じられた面積が、その家族の持つ温もりだろうか?
それとも、それが幸せそのものだろうか?
円に近いとストレスが、なくなるのだろうか?
とても興味深い関数。
とても良い物語です。
どうぞお読みください。
最後の主人公の発言は、特におすすめです。