友人と飲みの席に向かってみたら、「屋上のナナシくん」なる不思議な話をし出した。 よくある怪談話とは違って、別に連れ去るとか、危害を加えるといったものではない。ただ「こちらに来る」のだという。 にわかに信じがたい状態のまま、話は進んでいくのだが…… 何という作品だ。 レビューしようにも「そこにいた」以上のコメントが出せない。 長く書いたところで、魅力を損なってしまうだけだろう。 強いて言えば、タイトルが実に的確というところだろうか。