『とびとり』
フラッシュモブなどを行う、サプライズ・プランナーの会社です。
本作では、様々な事情を持つ依頼人の想いを伝えるお手伝いと、とびとりメンバーそれぞれの物語が描かれます。
代表の紅音はとても明るく個性的な女性! そしてそのお仲間も、それぞれに味(クセ?)があります。本作の魅力は挙げきれませんが、特に登場人物一人一人の個性の描き方が素晴らしいと思います。
見ようによってはおふざけに感じられるようなやり取りもありますが、彼女たちも底なしに明るいだけではありません。
それぞれが事情を抱えていたり、悲しい過去を持っていたりします。
人を喜ばせるお仕事が出来るのはきっと、悲しみや葛藤を身をもって理解しているからこそなのだと思います。
ところで作者様によると、「ユーモア」も大事にしている要素の一つだそうです。
このユーモアが他の作家さんにはない独特の魅力を放っておられ、魅了されました!
笑いと感動の絶妙なバランスをぜひ、多くの皆様にお楽しみいただきたいです。
大切な人に大切な想いを伝えるお手伝いをする、サプライズ・プランナーの会社『とびとり』。そこを訪れる依頼人と『とびとり』のメンバーたちのドラマを描いた物語です。
この小説の魅力は、まず何といってもキャラたちの濃さです。ひとりひとりが個性豊かで、あだ名も面白く、掛け合いもすごく楽しいです!
その中心にいるのが『とびとり』の発起人である紅音。彼女の言動は特にぶっとんでいて、いつもふざけたような調子です。次はどう来るか? と身構える間もなく奇想天外なことをして見せる彼女は、ある意味存在自体がサプライズのようで、読者を含め周りを振り回すと共に、笑顔にさせてくれます。
音楽や詩、ダンスといったものはそれだけでも人の心を揺さぶりますが、それにストーリーと心が加わった「日常メモリアル」は、読者にとびっきり熱いドラマを届けてくれます!
人間ひとりひとりの出会いや関わりには、大切な想いやドラマがある。
大切な人に大切な想いを伝える。誰かにとっての一生の宝物となる瞬間に、あなたも立ち会ってみませんか?
自由気まま。行く雲のように、流れる水のように。
そんな比喩がよく似合うフリーダムな女性のサプライズ演出物語。
彼女には一切の常識など通用しない。堅物な連中の頭にドリルを打ち込み、風穴を穿って通しを良くしてやるのが彼女の仕事だ。
その言動には作中のキャラクターはおろか、読者ですら振り回されっぱなしとなる。貴方がこの話を読み終えた時に感じるのは、羨望か? 感動か?
はたまた、頭痛かも。
しかし、自由には代償が付き物である。
野生の鳥は優雅に空を舞っているのではない。
逆風の中、彼等も生きることに必死なのだ。
何が私達の人生をつまらなくしているのだろう?
自由に生きたければ何をするべきなのだろう?
自由とは何か? 幸福とは何か?
それを知りたい貴方へ、おススメです!