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01への応援コメント
怪異と幽霊との鬼ごっこに翻弄される物語、とても斬新な展開で面白かったです
起きた怪現象と元凶とが別の存在によるものというミスリードにもまんまと引っ掛かってしまったけれども、こうも上手く引っ掛けられると感心しかないです
ラストの『文坂実花子とその家族』は顛末が既に分かってる分、読んでてせつなさも感じました
根本的に人間とは違って人の価値観や倫理観が通用しない、でも時折人間の真似をする上に、人の手には余る程の力を持ったモノの厄介さと理不尽さを、作中の人物達を通してこれでもかと見せつけられた気がします
元凶をどうにもできないから、どう被害を抑えるかという方向に考え方をシフトせざるを得ない、というのは自然災害を相手にすることに通じるのかなぁ、とも感じました
作者からの返信
ありがとうございます! お楽しみいただけて何よりです!
ミスリード、上手く機能していたようで本当によかったです。実は執筆後半までどうしようかかなり迷っていたので、連載中はどきどきしていました。
顛末がわかった上での『文坂実花子と~』も、お楽しみいただけて良かったと思います。
今作はシリーズ中もっとも理不尽な相手だったように思います。人の倫理観が通用しないとどうしようもないですね。
仰る通り、自然災害の対策にも似ているかと思いました。読了、ありがとうございました!
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まあ、見えない人にはホントに見えないんでしょうね
大学院時代、帰り道のショートカットに他所の医大の敷地を、毎夜深夜一時台に突っ切っていたのですが、それらしいものを見る機会は一度もありませんでした
霊安室はどの辺だろうとか考えながらちょっと期待したりもしていたのですが、幸か不幸か私の場合噂をしても影は微塵もささない感じでした
まあ私自身、丸枠で囲ってあっても半分以上の心霊写真で幽霊が分からず首を傾げるくらいなので、おそらく見えないタイプなんだと思ってます
小学生中学年くらいの時は心霊写真集とか実話系怪談の本ばかり読んでましたwww
何故か家族の中で私だけがホラーにドハマりしてたんですよね
作者からの返信
ありがとうございます! 見える見えないというのは、人によるのかもしれませんね。
根拠はないのですが、ホラーが好きで「見たいなぁ…」と思っていると、かえって見えないこともあるのかな、という気もします。こう、待ってると逆に来ないといいますか…
01への応援コメント
面白かったです。
今まで読んだよみごさんシリーズの中でも特にホラー感が強い作品でした!
何が正解か分からない死にゲーに強制参加させられるってゾッとしますね。
怖いんだけど理不尽な怪異になんとか立ち向かおうとする人間の意志の力みたいなものも強く感じました。
実花ちゃん一家はあれだけ頑張ったのに全滅して昭叔父さんが遺した手紙も読むのを妨害されて……と散々でしたが、意外と後味は悪くなくてそこが救いでした。
文坂本家から一旦去るという判断が分家全滅を招いたうえ、とばっちりで霊能者も(阿久津さんの)犠牲になって聖くんの精神面が心配でしたが、彼が晴くんを連れ出さなければルール不明なまま理不尽なゲームがずっと続いていたので叔父さんの手紙が罪悪感を軽減してくれてると良いなぁ。
阿久津さんは綾子さんに追い出されたりしないんでしょうか。
01への応援コメント
面白かったです!
頑張ったミカコちゃんが犠牲になってしまって悲しかったです…。
違う地方まで逃げていればよかったのかな?
開けてっていう幽霊?に従って良いことあるんだ!?
というのが読み手のよみも、登場人物たちの行動もミスリードしていて解決になかなかたどり着けないのが絶望ですね。
作者からの返信
ありがとうございます! 違う土地まで逃げても、いずれは追いつかれていたのかもしれない…という気がします。
「開けて」と頼む幽霊、大抵は開けてはいけないパターンですよね。その辺り意外に感じていただけて幸いです! もし遭遇したら私も絶対開けないなと思うので、実花ちゃんたちからしたら絶望感ありますよね。
本作をお楽しみいただけて何よりです!
01への応援コメント
読了しましたー!
今までの中で、一番怖かったし一番救いようがなかったです。一番人も死ぬし…
聖君と晴くんはこれからどうなるんだろう?
沢山の犠牲と引き換えだから、簡単に幸せを享受するとは思えないけど、それでも不幸を感じる事なく強く生きて欲しい。
今回も大変面白かったです!ありがとうございました!
作者からの返信
読了ありがとうございます! 今のところシリーズ内で一番被害が大きく、また厄介な敵だと思います。
聖くんと晴くん、大変ですよね。親族がゴソッといなくなってしまったし…なんとか彼らなりに強く生きていってほしいと思います。
今回もお楽しみいただけて何よりです! こちらこそありがとうございました!
01への応援コメント
ありがとうございました。完読致しました。
ややダークな終わり方、"よみごさんシリーズ"だから納得。今回も面白くて満足です。
怪異とは、常に日常の隣にあるモノ、澱のように溜まり、時に現実を侵食し、人に害をなすモノ-だから"よみごさん"達がいるんですよね。
しかし、"開けて"よかった解決とは!
通常と逆パターン正解、ホントにそれ、あってるの?と、黒木さんの住居不法侵入器物破損後も疑ってしまいました。
文坂分家の方々の章で明かされる過去の経緯-
ひとりの女性が、愛してくれていると信じた人の傲慢さに気付いてしまい、現実を変えてくれるなら怪異でもかまわないと思いつめて行く心理描写がとても心に刺さりました。
作者からの返信
ありがとうございます! 最後までお楽しみいただけて何よりです!
今のところ、シリーズ中もっともダークな終わり方をしている作品ではないか? と思います。
日常の中の怪異を書きたいと思っているので、そのように読んでいただけるととても嬉しいです。
「開けて」よかった解決、意外に思っていただけたら何よりです。
サヨさんの心情周り、思った以上にしっかり書くことになったなと思います。こちらもお楽しみいただけて何よりです!
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04への応援コメント
「名前を呼んではいけないあの子」がこんな形で再登場するとは
しかも、最上階住みなので、時系列は『巣』よりも前の話ってことですね。これにもなにか意味があるのか・・・
追記
返信ありがとうございます。
綾子さんもか・・・訳アリとはいえ「家族」がやってきたから怒っていたのかもしれませんね。
そうでした!振り出しに戻ったんでした!一気読みしすぎて忘れておりました!
時系列もすっきりしたので、読み進めていきます。
作者からの返信
ありがとうございます! あの子や綾子さんもまだいるみたいです。
最上階住みなのは、『巣』の最後に九階に住めなくなって戻ってしまったためで、時系列は後になります。なかなか九階に降りられません…。
06への応援コメント
ここまで、ほぼ一気に読みました。
怖いです。
今まで読んだ尾八原様の作品のなかで、1番こわいです。おもしろいです。
閉塞間と不穏な空気と、尾八原さんがいつも描く人々の日常の絶妙なバランスが好きです。
今回は冒頭から不安感高め。不安だと気になってつい先を読んでしまいます。
完了作品なのでもうこのまま、最後まで読みます。
作者からの返信
ありがとうございます! 怖がっていただけて大変嬉しいです!
日常生活の中に入ってくる怪異や異常事態を描くのが好きなので、その辺りお楽しみいただけると、書いてみて本当によかったと思います。
本作はほかの作品に比べて、結構序盤から飛ばしている方だと思います。最後までお楽しみいただけたら何よりです!
01への応援コメント
拝読いたしました。
怪異の謎解きで、文坂家のオサヨさんと山からの怪異のお話は、大切だったと思います。
あそこが描かれていたことで、過去と現在が繋がりましたし。
怪異自体は、とても人の手に負えるものでなく、すっきりと事件解決のような終わり方でもありませんでした。
が、凶事をもたらす存在を通して、そこで描かれる人間の身勝手さ(オサヨさんに対する扱いなど)や、そこからもがこうとする人たちの姿が見事に描かれておりました。
霊というものを扱う以上、勧善懲悪の枠内に収められるものではないのかもしれません。
それでも、読んでいる間は、聖くんや晴ちゃん、文坂家で死んでいってしまった人たちが少しでも幸せになってほしい、と思いながら読ませていただきました。
重厚な作品を、最後まで書いてくださってありがとうございます。
作者からの返信
本作にレビューまでいただき、ありがとうございます!
シリーズ最長の作品にして最悪な敵でした。今のところ一番解決できてない話ですが、お楽しみいただけて何よりです!
勧善懲悪的な方向にはなりませんでしたが、登場人物がそれぞれ自分にできることを探してがんばってくれたので、その辺りはよかったんじゃないかという気がします。最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!
22への応援コメント
晴くんの姿をまねた何かは、悪意もなく、遊び感覚で人間たちの命を殺めた……
読んでいて、M・ナイト・シャマラン監督のホラー映画『ザ・ウォッチャーズ』を思い出していました。
ネタバレになりますが、映画の妖精は人間の姿をまねて、ためらいなく人を殺めます。
そんなところが似ているんですよね。
欧州の禁忌のお話でしたが、どこか符号するものがあり、面白くもあります。
作者からの返信
ありがとうございます! 欧州の作品にも危険な妖精が出てくるんですね。
山から来た「何か」、仰るとおり悪意がないんですよね。ただ遊んでるだけなので余計にたちが悪いというか…個人的に「理屈が通じないもの」にホラー感を強く覚えるので、今回の敵はかなり自分のツボでした笑
08への応援コメント
シロさんのお話って、分家のことだったのかしら?
最初は、「晴ちゃんを諦めて、被害が少なくする心の準備」みたいなことを告げられるのかと思いました。
金銭のお話が出てくると、とたんに現実的になりますね。
シロさんにも、どうしようもない案件のようですが……
作者からの返信
ありがとうございます! シロさんの話は分家の件だったみたいですね。心の準備まではケアしてくれなさそう…。
完全に解決はできないけど、力を貸すからにはお金とらないとならないみたいですね。目が見えない人のセーフティネット的な職業でもありますし、よみごさんの組合みたいなものがあって(とはいえそこまで人数はいないはずですが)、ある程度の水準を保つように決められているのかもしれません。
07への応援コメント
護さんは、自我そのものを喪失しているようですね。
お兄さんの遺体を腐らせるままに、放置して、聖くんたちが家を捨てたのも反感の感情があったのかもしれません。
護さんが、笑う姿はまるで人形のようです。
山の神に好きなタイミングでつまみ食いされる、生き人形ですね。
それほどの、害悪を受けながら、子孫繁栄するご利益があったのかしら?
むしろ文板家にとっての子孫繁栄は、悲しみの呪縛のようでもありますが……
作者からの返信
ありがとうございます! こんな兄の遺体には関わっていられない…という気持ちはあったかもしれませんね。
この辺りだと、結構人間捨ててしまった感じがあると思います。
文坂家にとっては、家系が続いていくこと自体が呪いかもしれませんね。一応現世利益はあるのかな、と思いますが…。
05への応援コメント
〉「今日はありがとね。晴が退屈しないで済んだよ」
「いえ、楽しかったです」
「それならよかった。一階の西にある客間、わかる? あそこ使ってね」
「はい」
「あそこが一番山に近いから」
……過去話なので、実花子さんが無事だというのは分かるのですが、故人になっている護さんが、彼女を「山の神の供物」にしたいと思っているようにしか見えません。
これは、トラウマ確定ですね。
『巣』の綾子さんご夫婦もそうでしたが、幽霊に取り憑かれると、根本的な価値観(生存本能など)が狂わされるようです。
作者からの返信
ありがとうございます! たぶん護さんは山からくるものが一番優先で、他のものはそれほど重要ではないのではないかと思います。
何にせよタチが悪いですね……。
怪異に取りつかれて価値観がおかしくなるシチュエーション、好きでたびたび使っています。本作でもお楽しみいただければ幸いです!
01への応援コメント
昨日から♡の連打、申し訳ありません。面白かったものですから、ページをめくるたびに押さずにはいられませんでした。
とても面白く、そして怖かったです。登場人物たちにだけでなく読者にもぼかされなかなか見えてこない真相に、始終気持ちを引っ張られどうしでした。
尾八原さんの別の作品でも感じたことですが、『家』や『家族』というものについて強く意識させられました。『家』に囚われ、どんなに離れていても運命共同体となって引きずられたり、その一方で『家族』でひとつになることが救いや希望になったり……。時に切なかったり淋しかったり悲しかったりと、恐怖とはまた別のところで気持ちを揺さぶられたのはそれゆえかなと思っています。
素敵な読書時間をありがとうございました。引き続き読ませていただきますね。今度は『巣』の表紙をめくるつもりでおります。
作者からの返信
ありがとうございます!
とんでもありません。どこまで読まれたか、通知を見るのを楽しみにしていました。
お楽しみいただけて何よりです! 苦労して書いた甲斐があったと思います。
やはり「家に出るお化けが好き(ただし自分の家には来ないで)」という好みが根本的にあり、そこから自然と家族の話になっていくのかなと思います。
家や家族は多くの方にとって身近なものでもあり、それ故にキャラクターに共感して色んな感情をお楽しみいただきやすいのかも…と思います。ともあれ、怖がっていただき、また楽しんでいただけて幸甚です!
こちらこそ、嬉しいご感想をありがとうございます! 別作品もまたお楽しみいただければ何よりです。
01への応援コメント
素晴らしい作品をありがとうございます。
白黒シリーズを最初から読みふけっていますが、コメントするのは初めてです。
了、まで読み終わった瞬間、スマホから爆音の通知が……(´・ω・`)
心臓バクバクです(夜勤で会社に一人でいるので余計に……
悲しくも切なく、やるせない気分になりつつも……せめてこの二人がささやかな幸せに浸れる人生を送れますように……
作者からの返信
こちらこそありがとうございます! シリーズを最初から読んでくださり、とても嬉しいです。
いいタイミングで通知が! そういうの、本気で驚いてしまいますよね…。
完全な解決には至っていない上に犠牲も多く、これからも苦労しそうではありますが、それでもなんとか日常を続けていってくれるのではないか…と思います。なかなか図太いところもありそうですし、きっと大丈夫でしょう。
編集済
01への応援コメント
コメント書こうとしたら部屋の向こうから異音が…((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
めちゃくちゃ怖かったけど、悲しく淋しい気持ちになりました。
結局残ったのは2人だけだったし(´;ω;`)最後また来てるしorz
現状維持も難しいとかもう(´;ω;`)
作者からの返信
最後までお読みいただき、ありがとうございます!
異音、ドキッとしますね。なんだったんでしょう……
やはり解決するのが難しい怪異、慎重に付き合っていくしかないようです。
人死も多かったし、問題もまだ残っているしで、屈託なくハッピーエンドとは言えない着地になりました。せめて今後、二人が逞しく生きていってくれたらいいなと思います。
01への応援コメント
大分ホラー成分多めで楽しめました。
ストーリーをリアルタイムで作っているのに矛盾が生じない点がすごすぎます。有料作品となんら遜色ないので、無料で読ませていただいていることに罪悪感すらあります。
分家の方々がなんとか助かってるエンドを期待しましたが、多少の後味悪さもこの作品の醍醐味ですね。
作者からの返信
ありがとうございます! 今作はシリーズ中でもホラー成分多めの作品だったと思います。
逆に予めストーリーを組み立てて書くということができないので、なんとかかんとか考えながらやっております…お楽しみいただけてよかったです!
分家の人たちは本当に災難でしたね…ホラー的な犠牲者の多さになったかなと思います。