09 . 新たなSTORYの始まりと百合の園
『以上で、生徒会長の言葉を終わります。続いて、新入生代表挨拶を行いたいと思います。それでは新入生代表、鳳凰院麗華さんお願いします。』
放送からわたくしの名前が呼ばれ、立ち上がる皆がわたくしに注目する中、わたくしは淡々と歩き、壇上の方へと足を運ぶ。
壇上に上がっていき、マイクがある所まで来ると、わたくしは小さく息を吸い息を整え、声を発する。
「新入生代表の言葉。新入生代表、鳳凰院麗華。温かな春の訪れと共にここ、星蘭女学園に入学出来たこと心から嬉しく思います――」
わたくしは、数日前に書いた入学式代表挨拶の紙を淡々と読む、そしてこれもゲームでは私ではなく、主人公である瑛璃が行うはずだったこともあって、わたくしは悪いことをしてしまったと思う。筆記試験で私はこんなに簡単なの?と思うぐらい、あっさりとかけてしまって次の日に家に通知表が届き、中身を見たら満点合格の表紙と、そこに書かれた代表挨拶の返事が書かれていて、わたくしは少し嬉しい半面悪いことを下のでは無いかと思ってしまったのだ。
家族や使用人達はこの上なく上機嫌で、その日はお父様が、大はしゃぎでお祝いだ!と言って
メイドや執事なども集めてお祝いムード、それから酔いつぶれたお父様が、わたくしに話しかけてこと言う『学園に通わないと言われた時はどうなるかと思ったが、こうして結果が出て本当に良かった....』と言いながら、涙を流してくれてお母様も『本当によくやったわ』と2人して嬉しそうにしていたので、わたくしは少しだけ、気持ちが晴れた。
色々なことを思いながらもわたくしはこの
「これで、新入生代表挨拶を終わりたいと思います。新入生代表、鳳凰院麗華」
そうわたくしが、言い終えたと同時に、拍手が鳴り響く、わたくし挨拶を終えて壇上から降り、自分のいた椅子まで歩いて向かう、その帰る道すがら、1年生の皆が私を見る目が輝くように見つめてきていた。
そんなざわめく中で、私を見て呟いている人達も少なからずいた
『あの方が、鳳凰院家のご令嬢なのですね。なんて美しい方なの...』『あの方と同じ1年生になれるなんて嬉しすぎますよ。』『わたしあの方と同じクラスになれるなんて、夢見たい!』『わたしここに入学出来て本当によかった!』
――と言う人達を眺めながら、わたくしは席へと戻り、入学式が終わるのを待つのであった
◆◇◆◇◆◇◆
入学式が終わりわたくし達は、教室へと戻り皆が席に着いた所で先生から軽い自己紹介をするように言われ、クラスの自己紹介を聞く。
そう聞いていると、瑛璃の自己紹介の出番が回ってきて挨拶をする。
「皆さん初めまして、西園寺瑛璃っていいます!これから皆さんと仲良く過ごせたら嬉しいです!!よろしくお願いします!!」
瑛璃は、すごく明るく元気いっぱいに皆に挨拶をして席に着く、疎らだが少なからず拍手をしている人達に合わせて、わたくしも拍手をする
その次に、双子である姉の方の紅花が挨拶を行う。
「架純坂紅花です。皆さんとこの学園で楽しく学んでいきたいと思っています。これからよろしくです。」
少しぎこちないけど、すごく見ていて微笑ましく思ってしまったが、それに続いて妹である凛が、行き良いよく立ち上がり挨拶をする
「みんな!!初めまして!!私は架純坂凜って言うんだ!!これからみんなと楽しい学園生活をして行きたいと思ってます!それから、みんなが気になってるであろう、れいちゃんとお話がしたいって思ってるけど、勇気を出せないって人はわたしにそ声掛けてね!!
そしたられいちゃんに言ってあげるから!!」
そんなことを明るく言って、わたくしの方をみてニコニコしながら、口元をニヤつかせて笑顔でを振る凛を見てわたくしは少し困った子を見つめながら微笑んで手を振ってあげる。
周りも少し微笑ましいのか、クスクスと笑っている子もいる、そして姉の紅花は何やってるんだと思わせるように、少し頭を抱えながら凛に注意する。
それから色んな子の自己紹介を聞いて、わたくしの順番が回ってきた。わたくしは皆が注目する中、立ち上がり挨拶を始める
「皆さんはもう知ってると思いますが、改めて挨拶をしたいと思います。鳳凰院麗華と申します。これからの学園生活を皆さんと共に寄り良いものにして行きたいと思っています。それから先程、凛さんが言ったようにもしそのような方がいるのなら凛さんに言って貰っても大丈夫です。そう出ない方は、気軽に話しかけてもらっても構いませんので、これから皆さんよろしくお願いします。」
わたくしがそう言い終わると、クラスの皆が拍手を送ってくれる。瑛璃や紅花に凛も笑顔でわたくしに微笑んで拍手を送ってくれる。
それから、自己紹介が終わり凛の提案で、クラスで写真を撮ろうとの事で、先生も入れて記念写真を撮ることになった。
黒板の方に集まり、みんな並んで写真を撮ろうとする、凛のスマホで撮るとのことで、わたくしは真ん中にしゃがんで右隣に瑛璃と左に凛、後ろに紅花とわたくしを囲むようにいた。
皆で撮り終えてから凛が、皆にスマホを持っているか尋ねて、このクラスは全員スマホ持っていたので、LINEグループを作って先程撮った写真を、渡すとの事でわたくし許可を待っているとの事で、それに私は頷いて一言だけ『拡散や自慢などをしない』との条件を付けてから送るように、凛にいって渡してもらう。
クラスの皆は少し嬉しそうにしていたので、良かったと思いホッとする
「やっぱり麗華ちゃん、最高だよ〜サービス精神が凄くてもはや尊い...」
「れいちゃんは、気遣いとかが凄いからみんなから人気になりそうだよね!」
「麗華無理はせずにね、私達も着いてるんだから少しばかり分けてもいいんだよ、まぁ、あってまも無いけど頼ってね。」
「みんなありがとうね」
そう呟いて皆の方を向くとクラスの子からありがとうやこれから仲良くしてください等の声が聞こえてわたくしは、温かい気持ちになるのであった。
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次回は、他の作品も書きたいため、来月を予定しています。何日かは未定です。かけ次第あげようと思っております。
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転生先は現代系百合ゲーの悪役令嬢~え?まさかTSしてしまった!?しかも主人公もヒロイン達も私を追いかけてくるのだけどどうすればいいのよ?!〜 四季想歌 @ro-renkreuz39
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