高校で吹奏楽部に入りたかった新入生の礼(あや)はクラスメイトに水槽学部に案内されてしまった……基本的にはそんなコメディタッチで進行する物語です。
礼は水槽について素人なのですが、その魅力を語る水槽学部の面々に影響されて、自身もなんだかんだで楽しみ始めます。アクアリウムファンにとっては、水槽を立ち上げた頃のワクワクを思い出させ、刺さるのではないでしょうか。
部員との軽妙な会話もあり、『漫画で読むアクアリウム入門書!』みたいな漫画の原作になって欲しいと思ってしまいました。
作者様は他にも、こだわりの題材で小説を書かれている傾向が強いため、他の作品も含めてご覧になってはいかがでしょうか? 何か心の琴線に触れる作品があるかもしれません。
何を隠そう、私は水の生き物が好きで好きで…
特に海水アクアリウムに憧れて、しょっちゅうオーバーフロー水槽やライブロックやら調べては、とても維持管理できないなと妄想だけしていました
でもこの度、拙作にブクマして頂いたおかげで、礼ちゃんを通して自分の水槽を立ち上げるという憧れを体験することができました…!!!
底砂って洗うんだ!? パンの種みたいに水にも種があるんだ! と、めちゃくちゃ勉強になります。
水草が空気を吐き出す描写など、アクアリウムの美しさも輝いています。
何より主役たちが本当に楽しそうに自分だけの小さな水の世界を手がけている様子がピカピカと眩しくて、最高に爽やかです!!
水槽を立ち上げたら次は何を始めるのか、とても楽しみにしています
個人的にインテリ知的キャラが大好きなので、部長には永遠に卒業しないでいただきたいです。笑