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2023年2月23日 09:25
山田トリ様>雪が。雪が降りしきる。このフレーズが堪りません。雪が全てを覆い尽くし白く塗りつぶすかのように降り続く情景が思い浮かびます。全て、何もかも。哀しみ、切なさ、秘められた恋心も、何もかも。せめて、初子さんが幸せでありますように。僅か1,498文字で紡がれた『初雪おくり』心に沁み入る小説でした。余韻が半端ないです。トリ様、さすがです。読ませていただき、ありがとうございました!
作者からの返信
水墨画のように眺めていただければ、と思います。そこに一点の口紅を。雪は静かで、何もかも覆い隠していく。残酷だけど優しいものというイメージでした。ままならないことが多く、自由に生きるなど思いつきもしない時代。だからこその表に出ないモヤモヤを、さらに雪で降り籠めてしまいました。言わぬが花です。
2023年2月11日 21:26
白と黒の対比。チラリと入る赤の描写。短い文章の中に、色を連想させる言葉が散らしてあって、色と光景が思い浮かべられる綺麗なお話でした^ ^
お題と文字数制限のある中書いてみたので、むしろ抑制の効いた鮮やかさが出せたかもしれません。光景を想像していただけてよかったです。コメントをありがとうございました。
2023年1月14日 23:29
お邪魔しております。沢山の作品がありましたので、どれから読ませて頂こうかと迷ってしまいました。入門編の作品を置いていただけておりましたので、こちらへ参りました。まずは情景の浮かんでくるステキな言葉選びに引き込まれました。そして、淡々と語りながらも初子のことが気になっているという俺の描写が何とも言えず切なくて胸がきゅっと締め付けられるような感覚がしました。とても素敵な作品をありがとうございました。
ご訪問ありがとうございます。短い中から景色や心を感じていただけたなら嬉しいです。コメントありがとうございました。
2023年1月9日 16:13
真っ白い雪と花嫁衣装が物語を切なくさせているような気がしますね。主人公の男性の言葉もしかりで、詩人を思わせるような言葉が印象的です。田舎の風景が垣間見える。そんな作品でした。
心を白く降り籠めてしまうように言葉を重ねて書きました。風景を想像していただけて嬉しいです。お読みいただきありがとうございます。
2022年12月9日 15:23
徹底したモノトーンの世界が印象的できした。主人公は初子さんに想いを寄せていたんだろうなあと思うと、余計に切ないです。こういうことって昔はよくあったわけで、その時代の切なさみたいなものも伝わってきます。今がいいということではありませんが、今と違う世界観から得られる感情もいいものだなあと感じました。
違う時代でも異世界でも、その制約の下での感情を描けるのが楽しいです。読者に背景を理解していただかないといけないので大変ですが。なんとかお伝えできたようで嬉しいです。お読みいただきありがとうございました。
2022年11月20日 08:09 編集済
美しい沈黙のお題に惹かれてお邪魔しました。雪にかき消されて呑み込まれて沈黙する。先の短い母をおいて嫁ぐ娘と見送る母の切なさ。それに気づきながらも何もできない俺。世知辛い世の中だなぁ…と、胸が苦しくなりました。白無垢の花嫁と雪の村の情景の美しさもあいまって、よけいに切なさが募ります。良いものを読ませていただきました。
これからの季節の美しい沈黙を考えたら、雪が降りました。美しさには何故か切なさや辛さを絡めたくなります。登場人物には迷惑ですね。コメントありがとうございました。
2022年11月10日 19:04
美しい情景に圧倒されました。真っ黒な主人公と、真っ白な初子さんの対比が素敵です。寒い季節に病の母を置いて嫁入りしなくてはならない辛さ、ただ見送るだけの辛さ、ともに胸に突き刺さりました。
雪の美しさと厳しさが、少しでも描けていたなら嬉しいです。コメントありがとうございました。
2022年11月9日 22:25
『玉の輿の嫁入り』といえば聞こえが良いですが、時代背景と寒村の村というシチュエーションも相まって身売りのように見えますね。それが雪の降る日の静けさに物悲しさを被せてきて、なんとも切ない読後感でした。
そこまで読んでいただけるとは……。嫁入りだと聞いていたのに妾奉公だったという実話が身内にありまして。念頭に置いて書きました。昭和初期の東北の話だそうです。貧しかったんですね。さすがにどうかと思いまして少し時代をずらしました。深いところまで感じていただいてありがとうございます。
2022年11月9日 22:04
2000文字以内のお題企画にご参加ありがとうございます🙇寒くて切なくて美しい映像が見えました( *´艸)真っ白な世界で初子さんがまた美しかったです(〃艸〃)
お題に「美しい」と入っているのはハードルが上がります……。いつもありがとうございます。
2022年11月9日 17:57 編集済
初子さんが見送られていく雪の光景の描写が、とにかく美しかったです。映画のワンシーンのようで、でも私たちが見ているものは、主人公の視点、想いのフィルターがかかって、映像よりもさらに美しいのでしょう。心が揺さぶられました。素敵なお話をありがとうございました。
ほぼモノクロの視覚を強調してみました。光景を見ていただけて嬉しいです。お読みいただきありがとうございました。
2022年11月9日 16:23 編集済
美しく切なく雪が全てを包み込む…… 思わず三度読み返しました。心に訴えかける描写が素晴らしいです!😊12/4 「冬の音を聴かせて」の自主企画にも参加して頂きありがとうございました♪ 雪に音がかき消えるのもまた冬の音です。静寂の中キーンと耳に響く音が聞こえてくる様です。ありがとうございます♪
今回はなんとか書けました(笑)。雪の日って、なんだか静かです(関東住み並感)。コメントありがとうございました。
山田トリ様
>雪が。雪が降りしきる。
このフレーズが堪りません。
雪が全てを覆い尽くし白く塗りつぶすかのように降り続く情景が思い浮かびます。全て、何もかも。哀しみ、切なさ、秘められた恋心も、何もかも。
せめて、初子さんが幸せでありますように。
僅か1,498文字で紡がれた『初雪おくり』
心に沁み入る小説でした。余韻が半端ないです。
トリ様、さすがです。
読ませていただき、ありがとうございました!
作者からの返信
水墨画のように眺めていただければ、と思います。そこに一点の口紅を。
雪は静かで、何もかも覆い隠していく。残酷だけど優しいものというイメージでした。
ままならないことが多く、自由に生きるなど思いつきもしない時代。だからこその表に出ないモヤモヤを、さらに雪で降り籠めてしまいました。言わぬが花です。