大切なものが欠けている完璧王子と、王子の化けの皮を剥がしたい令嬢

完璧すぎるがゆえに堅苦しい王子と、王子の決断に納得がいかずにメイドに扮した令嬢の物語です。
恋愛と呼ぶには、二人とも不器用すぎて、でもその距離感にじれったい甘さを感じます。
近づきたいのに、うまく近づけない。
笑いたいのに、うまく笑えない。
想いを伝えたいのに、言葉が遠回りになる。
そんな二人のもどかしさが、最後に微笑ましい結末を迎えます。
不器用だからこそ、ゆっくりと確実に、信頼関係を得ながら愛を育んでいくのでしょう。
爽やかな読後感の恋愛ファンタジーです。

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