あとがき 

 みなさんは、初めて小説を書いた作品やジャンルを覚えていますか?

 私にもそれがあります。

 それは、剣と魔法の世界・ファンタジーです。

 今は現代を舞台にした伝奇作品ばかり書いていますが、私の小説書きの始まりはヒロイックファンタジーです。

 学生の頃は、剣と魔法の世界が大好きで、その手の作品なら何でも読んでいたような気がします。

 その時に私が創作したキャラクターが、元騎士でありながら盗賊に身を落としたスティースリッドです。

 当時漠然と考えていて、手書きで書きました^^;

 今はPCがあるので加筆修正が楽で良い時代になりましたね。

 私が今回書いた世界観に大きな捻りはありません。

 冒頭にある詩のようなプロローグは、こんな世界ですよ。という漠然とした世界観説明です。

 イメージしやすくすれば、初期のファイナルファンタジーの様な世界観で楽しんで頂けたらと思います。

 こっちの説明の方が、分かりやすいですよね。


 この世界と現実世界との関わりとかは考えていませんが、現実世界にあるものを引用させています。

 作中に登場する『騎士の十戒』は、フランスの騎士道文学の研究者レオン・ゴーティエが長年の武勲詩の研究に基づいて編纂した中世盛期騎士道の『十戒』をそのまま引用しています。


第一の戒律 汝、須らく教会の教えを信じ、その命令に服従すべし

第二の戒律 汝、教会を護るべし

第三の戒律 汝、須らく弱き者を尊び、かの者たちの守護者たるべし

第四の戒律 汝、その生まれし国家を愛すべし

第五の戒律 汝、敵を前にして退くことなかれ

第六の戒律 汝、異教徒に対し手を休めず、容赦をせず戦うべし

第七の戒律 汝、神の律法に反しない限りにおいて、臣従の義務を厳格に果たすべし

第八の戒律 汝、嘘偽りを述べるなかれ、汝の誓言に忠実たるべし

第九の戒律 汝、寛大たれ、そして誰に対しても施しを為すべし

第十の戒律 汝、いついかなる時も正義と善の味方となりて、不正と悪に立ち向かうべし


 又、作中に登場する西洋剣術はドイツ剣術から引用です。

 奥義「流し目斬り」(斜視の攻撃(Schielhau))も実在する技。

 引用した本には「流し目切り」とあったのですが、私は刀剣での斬撃は「切」で はなく「斬」と書くので、一文字だけ変えさせて頂いています(^^ゞ

 ファンタジーは中世に似た空想の世界ではありますが、現実に有るものを引用することで、お話に説得力があるものとしました。

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名もなき騎士 kou @ms06fz0080

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