アキレスとジョナサン 〜少女走る、少女追う〜

雨蕗空何(あまぶき・くうか)

少女走る、少女追う

 今日もまた、萌奈花もなかと私は寄り添って歩く。

 萌奈花の方が、ほんの少しだけ先をゆく。


「えへへー。高校も芽夢めむちゃんと一緒のとこに通えて、よかったよー」


「スポーツ推薦のあんたと一般入試の私じゃ状況違うけど、まぁ、よかったよ。

 内申で蹴られなくてよかったね、萌奈花」


「ずっと勉強見てくれてありがとねー芽夢ちゃん」


 振り返って、萌奈花は私に笑いかける。

 面長で、一重まぶたは細くてつり上がっている、典型的なキツネ顔。

 川沿いの道。朝の日差しがきらきら。


 ずっと思っているのだけれど、萌奈花の顔は、タヌキ顔の方がよかった。

 もっと丸顔でタレ目で、愛嬌のある顔立ちの方が、萌奈花の性格に似合っていてよかったのに。


 萌奈花はまた前を向いて、歩き続ける。


「高校でもねー、いっぱい走るよー」


「推薦で入ったんだから、結果出さないとね」


「うーん、そうなんだけどー、あたしとしては記録出したいとか大会で勝ちたいとかそこまでは考えてなくてー、とにかく速く、もっと速く、とにかくどこまでやれるか試してみたいって感じなんだよねー。

 とにかく走りたくて走ってたら結果が出てたー、って感じ」


「お気楽でいいねぇ」


「お気楽かなぁ」


 萌奈花は軽やかに、足を蹴り上げる。

 真新しいセーラー服のスカートがひらり。

 いい足をしている。短距離走者の、エネルギーにあふれた足。


 私は萌奈花の足が好きだ。走る萌奈花が好きだ。

 力いっぱいで、輝いていて、走る以外はほとんど苦手なのに、それだけあればなんの心配もなくて、希望に満ちあふれているような、そんな姿が。


 うずいてしまう。想像すると。

 だから萌奈花の隣にぴったりと寄り添って、彼女の手からカバンを預かって、きょとんと見てくる萌奈花の顔を見て、お願いした。


「ねぇ。走ってよ。萌奈花」


 萌奈花は立ち止まって私の顔を見つめて、それからにぃーっと笑ってみせた。


「芽夢ちゃんのためだけに?」


 うなずく私の表情は、変なふうになっていなかっただろうか。

 萌奈花はますます笑みを深めて、なんなら少し紅潮したたかぶった顔で、地面に手をついて、クラウチングスタートの姿勢を取った。


 私は一歩離れて、掛け声を送った。


「セット……パァン」


 ピストルの口まねに合わせて、萌奈花の足が地面を蹴った。

 力強いスプリント。しなやかな足のエネルギーが、果実が熟れてはじけるように解放される。

 顔は前。前を見る。前だけを見すえる。ただ走る先を見つめる。

 迷いないその顔は、世界のあらゆるものから孤立して解放されたような、屈託のない輝かしさだった。


 私の前にいるのは、一瞬。

 一瞬で、走り去る。

 その間、私は息を忘れる。心臓すらも、止まってしまったような錯覚がする。


 私は、萌奈花が走るその瞬間、殺されてるんだ。


 ほんの少しの距離を駆け抜けて、萌奈花はこちらに戻ってきた。

 五十メートルにも満たない距離、それでも萌奈花は全力で走って、その熱気はまるで、春だというのに吐く息を白くこごらせそう。

 現にカバンを受け取ろうと萌奈花の指が私の指に触れたとき、やけどをするような錯覚がするほど熱かったし、にこやかに私のすぐそばまで寄った萌奈花の顔は桃色で、きっとその熱気にあてられたんだ、私の顔が熱く感じたのは。




 萌奈花は走る。

 私は寄り添って、それを見る。

 それだけで、何もかもが問題ないと思った。


 けれど高校生になって、だんだんと社会というものが見えてきて、好きなものをがむしゃらにやればひとかどの何者かになれる本物と、そうではないそれ以外の人というのが見えてくる。


 萌奈花は、本物。


 私は、それ以外。


 だんだんと、分かってくる。

 分かってきてしまった。




 陸上部で、萌奈花は走る。

 きっと萌奈花にとっていつも通りで、それはつまり、いつだって真剣で、自由で、輝いている。


 萌奈花という、特別な存在。


「芽夢ちゃーん、一緒に帰ろー」


 寄り添って、歩く。

 変わらない。今まで通り、萌奈花は接する。


 萌奈花は気づいているんだろうか。

 周りからの視線に。

 今も私は感じている、周りが萌奈花を見る、特別な視線に。

 周りが萌奈花の、才能だとか、輝きだとか、つまり萌奈花という存在を、特別な存在だと認識しつつあることに。


 萌奈花は萌奈花として、何者かになってゆく。


 ただ萌奈花というだけで特別な存在だった萌奈花が、周りからも特別な存在だと認められ始めている。


 私の心が、渦を巻く。

 寄り添えるのだろうか。

 特別な存在になっていく萌奈花に、私は。


「走ってもね、どんどん走ってもね、まだまだやれるぞって、もっともっと走りたい、もっときれいに走りたいって思うの。

 走るたびに、どんどん壁を越えていって、新しい世界が見える感じ。

 あたしきっと、走ってられたらごはんも睡眠もいらなくて、走り続けてたら世界だって飛び越えちゃいそうって、そんな気がするんだー」


 萌奈花はきゃらきゃらと笑う。

 走ることは萌奈花にとってすべてで、それさえしていればどこまでも特別な存在になってゆける。

 愛嬌のある性格に合ったタヌキ顔でなくても、それどころかきっと愛嬌がなくても、走ることただそれだけで、萌奈花は何者かになれる。

 萌奈花はそういうものを持っている。


 私にはない。


「芽夢ちゃんはすごいよ。あたしができないこと、いっぱいできる。

 勉強だってあたしよりできるしー、お料理だって上手だしー、字だってすっごくきれい。

 あたしは券売機の買い方もよく分かんないし、ハンバーガーのピクルス抜きもいっつも言いそびれちゃうし、芽夢ちゃんに頼らないと生きてけないよー」


 萌奈花は屈託なく笑う。

 自分には走ることしか得意はなくて、それ以外のあらゆることが、私の方が上手だと。


 それがどうした。


 勉強ができる。それがどうした。

 別にトップの成績というわけじゃないし、進学校に来たわけでもない。

 こんな学力の人間なんてごまんといる。


 料理ができる。それがどうした。

 別にプロの料理人を目指せるほど得意なわけじゃない。

 自分や身近な人に食べさせるのに困らない程度の、そんなレベルの特技だ。


 字がきれい。それがどうした。

 このご時世に手書き文字のきれいさが要求されることなんて、どのくらいあるのだろう。

 書道家や文字デザインの仕事でも目指す? そんなレベルの才能なんてない。


 才能。

 そう言えるほどの何かは、私にはない。


 周りと比べてうまいとか、この年にしてはうまいとか、そんなのじゃない。

 その才能を信じてまっすぐ進めばそれでいい、他の誰かで代わりが利く程度のものじゃない、それを続けていれば特別な何者かになれるような。

 そんな才能が欲しい。


 私にはない。


 萌奈花みたいに、ただ走り続けていれば特別な存在になれると、そう信じられる何かがほしい。

 それともなれたのだろうか。私の得意な何かを、萌奈花のようにただそれだけを信じて続けていれば。

 萌奈花のような、特別な何かに。


 けれど、私には無理だ。

 私には、そんなものなんてない。

 これだと心から信じられて、それをただ突き詰めていればいいと思えるようなものなんて。


 いやだ。

 萌奈花がただ走るだけで、特別な何かになっていくのに。

 私は。


「私は……!」


 気持ちがあふれる。

 こぼれる言葉を抑えられない。


「私は、何者かになりたいんだ……!」


 振り向いた萌奈花が、じっと私を見ていた。




 川沿いの道。朝の日差しが強くきらめく。

 セミがさかんに鳴いていて、私たちは夏服で、白いブラウスが透明に透き通りそう。

 けれどその輝きは、視界がにじんでよく見えない。


 萌奈花は私のすぐそばまで来て、私のほっぺたをすくい上げるみたいに両手を当ててきて、そこに流れる涙をぬぐった。

 そうして萌奈花の顔は、あいかわらず面長で細い目がつり上がったキツネ顔で、きょとんと首をかしげて、それでも彼女なりに真剣な眼差しで、私と間近で見つめ合った。


「芽夢ちゃんは、どうあっても芽夢ちゃんだよ」


「違うよ……!」


 泣きじゃくる。

 子供みたいだ。


「だって萌奈花は、ひたすらに走って、それでどんどん、すごい存在になってくのに……!」


 夏が過ぎて、冬が過ぎて、学年が上がって、また夏になった。

 どんどん進んでゆく時間の中で、どうしたって聞こえてくる。


 強化合宿。強化選手。代表候補。

 華々しい単語。

 周りが萌奈花を見る、特別な目。


 萌奈花はずっと前を見て走ってて、私はそれをずっと見てきて、けれど萌奈花を見ているのは私だけじゃない。


 遠くなる。寄り添えなくなる。


「私は、すごい萌奈花とずっと隣にいられるくらい、すごい何かになりたいよ……!」


 泣きじゃくる。


 寄り添いたいんだ。私は。

 すごい萌奈花の隣にいておかしくないような、すごい私でいたいんだ。


 勉強ができる。萌奈花に教えられる程度には。

 料理ができる。お腹を空かせた萌奈花を満足させられる程度には。

 字がきれい。応援の横断幕を作って、萌奈花にエールを送る程度には。


 その程度なんだ。私の代わりが、見つかってしまう。

 萌奈花がすごくなればすごくなるほど、私じゃなくてもよくなる。

 すごい萌奈花に釣り合うすごい人が、萌奈花を支えようとしてくる。


 すごい萌奈花に釣り合えない私でいることが、くやしいんだ。


 私は、ずっと萌奈花に、寄り添いたいんだ。


 私が泣いてる間、ずっと萌奈花の手は、私のほっぺに触れていた。

 その感触が、不意にすっと離れた。

 空いた隙間に空気が入り込んで、夏の風なのに心細くなるくらいひやりと感じて、私は萌奈花の姿を追った。

 萌奈花は道を外れて、河川敷まで歩いた。

 それから、川へと向けて。


「あたしはさぁ。芽夢ちゃん。きっと、すごいかすごくないかは関係ないんだよ。

 もしあたしが、世界で一番足が遅くても、あたしはきっと走ったと思う。

 走ることを突き詰めるのが、あたしはたまらなく楽しくて、走ってる間は、それ以外忘れて何もいらなくなっちゃう。

 トロフィーも他人も、食べることも寝ることも、……芽夢ちゃんも」


 萌奈花の足が、川に浸かった。


 私はたまらなく飛び上がって、何やってんのと叫んで、走ってって、飛びついて、そしたら萌奈花が振り向いて、抱きついてきた。

 ぎゅっと。

 笑って。


 それで私たちは、二人して川の中に、倒れ込んだ。


 あはははは、あははははと、萌奈花の笑い声が、澄み渡るように響いた。

 川は浅くて、倒れたままでいてもおぼれそうにない。

 空が、やたらと青かった。


「追ってきてよ。芽夢ちゃん」


 水の中で、私は萌奈花に抱きしめられた。


「走るあたしを追いかけてよ。

 走るあたしは、ただ夢中で、周りなんて見えなくて、生きることも何もかも投げ出しちゃいそうなくらいがむしゃらで、だから孤独なんだ。

 追っかけてよ。芽夢ちゃんが追っかけたらいい。

 あたしが走る以外なんにも考えられなくなるみたいに、芽夢ちゃんは走るあたしだけを見て追いかけたらいいよ」


 私は萌奈花の顔を見つめた。

 水に半分浸かって、きらめきの中で、萌奈花は変わらずキツネ顔で、目をきゅうっと細めて、今は私を見ている。


「芽夢ちゃんが追いかけてくれたら、あたしはそれで孤独じゃない。

 それだけで芽夢ちゃんは、特別な存在だよ」


 萌奈花は笑って私を見ている。

 特別だって。

 でも。


「私以外にも、いろんな人が、萌奈花を見てるのに?」


 萌奈花はますます目を細めて、ひたいを寄せてきて、それは笑顔だけど、少しだけ怒ってるんだ、きっと。


「だから、芽夢ちゃんは立ち止まらずに追っかけてよ!

 芽夢ちゃんが初めてなんだよ。最初からなんだよ。あたしを追っかけてる初めての人は、芽夢ちゃんなの。

 だから、芽夢ちゃんがずっと止まらずに追いかけてくれれば、芽夢ちゃんが一番なんだよ。

 他の誰かが追いかけてきても、それは芽夢ちゃんが追いかける後からで、どんどん追ってきて今の芽夢ちゃんがいるところまで追いついても、そのとき芽夢ちゃんはもっと前にいるの。

 また追いかけてきてそのとき芽夢ちゃんがいるところまで来ても、そのときには芽夢ちゃんはまた進んでて、また追いつかれても、また進んでて……

 進み続けてたら、芽夢ちゃんはずっとあたしの一番近くなんだよ。

 誰よりも真っ先に追いかけてくれたから、それで立ち止まらずに追いかけてくれるなら、誰がどんなに頑張って追いかけたって、芽夢ちゃんより前には出られないんだよ」


 私は、きょとん、とか、ぽかん、みたいな顔をしてたと思う。

 萌奈花は距離なんてないような間近で、挑むような表情で私を見た。


「追ってきてよ」


 いつもと同じ、キツネ顔で。


 しばらく、見つめ合った。

 セミの声が、遠い。

 そうしていて、萌奈花は不意に、身を起こした。


「上がろー。ずっと濡れてたら風邪ひくよー」


「それ体が資本のあんたが一番気にしなきゃ……」


 萌奈花はけらけら笑って、手を伸ばしてきた。

 たっぷり水を吸ったブラウスから、ちゃぱちゃぱと水滴が落ちる。

 私はその手を取って、立ち上がって、二人で手をつないで、川岸へと引かれた。

 萌奈花の背中は濡れたブラウスが肌に張りついて、ピンク色の下着が透けていて、かわいらしいけど子供っぽいのつけてるなぁとか、そんなことを考えるのは呑気だろうか。


 川を上がって、すぐ近くに橋があったので、その下で休むことにした。

 何時になっただろう。遅刻じゃないだろうか。

 そう萌奈花に話したら。


「さぼっちゃおっか」


 本当に、なんでもないことのように言われた。


「推薦入学の有望株が、どうなっても知らないよ」


「えへへー、どうなっても、あたしは走るだけだよー」


 きゃらきゃらと。

 そうして、萌奈花はちょっと考えるそぶりを見せて、それからにんまりと笑って顔を寄せてきた。


「ね。走ったげようか。今ここで」


 え、と漏れた私の声は、自分でずいぶん間抜けに聞こえた。

 橋の下、日陰、萌奈花はすり寄るように体を近づけて、言ってきた。


「誰も見てないよ。芽夢ちゃんだけ。

 芽夢ちゃんのためだけに、走るの。

 ね、見ててよ。見てほしい。

 あたしが走るの、見ててよ」


 私は何も、返事ができなかった。

 なのに萌奈花は、納得したみたいににんまりとして、立ち上がって体を伸ばした。


「掛け声、してよ。オンユアマークから言ってよ」


 一方的にそう言って、さっさと配置についてしまう。

 私の前を通り過ぎて走る、そんな配置。

 けれど正面を見すえるその表情がすっと真剣なものになるから、私も引き込まれて背筋が伸びて、つい言う通りに口を動かしてしまう。


「オンユアマーク」


 萌奈花が地面に手をついて、足を前後に開いて、ひざをつく。


「セット」


 萌奈花の腰が、上がる。


「……パァン」


 ピストルの口まねで、走り出す。

 力の解放。蹴り出す。

 あらゆるものを置き去りにするような、解き放たれた走り。

 そして目は、さっきまで私を見ていてくれた萌奈花の目は、もうこちらを見ていない。

 前だけ。ただ、前だけを見る。


 そのとき確かに、萌奈花は孤独だった。

 世界のすべてを切り落として、ただ走るだけを突き詰める、そんな姿。

 それはあまりにも美しくて、そして残酷で、ああ、また私は殺されている。

 切り離された世界のひとかけらとして、あまりにもあっけなく、私は萌奈花の意識から消えた。


 私は何度でも、萌奈花が走るそのたびに、殺されてるんだ。


 だからだろうか。分からない。

 体が動いた。

 萌奈花は走り切って、橋の下の外で、日差しの中で、緊張の抜けた手足をぶらぶらさせて振り向いて、その萌奈花の体を見て、顔を見て、ちょっと面食らったような表情を気にも留めず、私は飛びついて強く抱きしめた。


 夏の日差し。セミの声。

 白く視界が飛ぶような光の中。

 私たちは抱き合った。

 私が抱きしめて、萌奈花も抱きしめ返してくれた。


「追いかけてくれたね」


 耳元で、萌奈花の声がした。

 くすぐるような、愛嬌のある声。

 それから少しだけ顔をずらして、萌奈花は私とおでこを寄せ合うように見つめ合って、きゅうっと目を細めた。


「うれしい」


 夏の白い日差しの中。

 その笑顔は、近づきすぎて逆光で、吸い込まれるように暗くて、鮮烈だった。


 私は、見とれていた。

 そうしてから、ぼうっと、口を動かした。


「前から思ってたんだけどさぁ……萌奈花って、タヌキ顔の方がよかった」


「なぁにそれー?」


 間近に顔を突き合わせたまま、萌奈花はきゃたきゃたと笑う。


 本当に、タヌキ顔の方がよかった。

 ただかわいらしくて、愛嬌があって、それだけでいてくれたら、こんなにも心がざわつくことはなかったのに。




 萌奈花は走る。私は追いかける。

 二人で、寄り添う。

 それだけでこれからずっと心配なくいられるかは、分からない。

 でも今は、それでいいんだと思えた。


 だから、いいんだ。


 二人で寄り添って、手をつなぐ。

 夏の日差しに焼かれて、濡れていた服が乾いていく。

 さっき見たばかりなのに、私はまた、萌奈花の走る姿を見たくなった。

 だから私は、またお願いした。

 萌奈花は私を見て、きゃらきゃらと笑った。

 キツネ顔で。

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