きままにショートブレッド ☆

「これはクッキーかい?」

「ショートブレッドみたいです」

「親戚かね」

「じゃないですかね」

 妻の遺したカップを、彼は当たり前のように使ってくれる。壊したら怖いと当初は怯えていたけれど、慣れてくれたみたいだ。


 本当に大切なものは、ちゃんと触れられない所に遺してある。


「食べようか、小金井君」


◆◆◆


 銀杏田慶滋いちょうだけいじ小金井圭人こがねいけいと


 いつかこの二人メインで、日常系ブロマンス短編集やってやる。

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きままにショートブレッド 黒本聖南 @black_book

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