興味深い視点から(同性)恋愛の模様を描いています。 生物的な本能、人間的な理性、それらをつなぐメカニズムの説明が、これまた特徴的な設定の上で行われているため、独特な読み味に繋がっています。 面白いのは、SFのようにも見えた前半部分から、 徐々に説明のつかない感情の波がやってきて、最終的には爽やかな恋愛モノとして読み終えることが出来る点ですね。 冷水と温湯が完全に混ざらずに一つのコップの中にある、そんな印象を受けた一作でした。
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