第3話(完結)

その翌日、桃華ももかは、月乃つきののSNSの"ウラ"のアカウントをのぞいて、月乃つきのが大変なウソをついていたことを知る。


『10年前のあの日もらった琥珀色こはくいろ飴玉あめだま……大切に宝箱にしまっておいたら、ひとりでに溶けて消えちゃってたなんて。どうしても言えなかった』

……と。


そして、ハロウィンの夜。

母と2人でホウキに乗って漆黒の空を飛びながら、

――来年まで待ったりしないで、明日すぐにでも月乃つきのに会いに行こう……!

そう心に決めた。


一方、高等部の寮に戻った月乃つきのは、自分の父が桃華ももかの母親のであるということを、いつかはちゃんと話さなくては……と、悩ましくタメ息をついてから、世にも甘ったるい飴玉あめだまの味を思い出して、冷ややかな白い頬をそっとなごませたのだった。


×- - - オワリ - - -×


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【GL】甘い瞳の魔女…トリック・オア・トゥイート こぼねサワァ @kobone_sonar

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