第58話 鬼門って、なに?

こんにちは、柑那かんなです。


今日の質問は「どうしてもこのスタジアムだと勝てないとか、

この相手には勝てない、というような事が続くと

「ここは鬼門きもん」って思いこんでしまう。鬼門きもんって本当にあるのでしょうか?」


ハイ! 来ましたこの質問。


鬼門きもんって、風水学ふうすいがく陰陽思想いんようしそうから来ているものなんだけど、

日本でも「方違かたたがえ」って言って、行きたい方向ほうこううらないでよくなかったりするとわざわざり道をして違う方角ほうがくから行ったりする慣習かんしゅうが昔はあったみたいです。


ではスポーツでは、どうなのか。

真面目まじめな話、鬼門きもんはない。とは、言い切れないと言っておきます。


例えば、やりづらいスタジアムっていうのはあると思うんです。

しばの状態はもちろん、音響設備おんきょうせつび照明設備しょうめいせつび観客席かんきゃくせきの角度や大きさ、観客の入り、歓声かんせいの大きさなどにより「やりやすい」「やりにくい」と感じることはあると思う。


普段あまりしばのよくないところで練習していた選手が、管理かんりの行きとどいたしばのスタジアムへ行ったら、なんてプレーしやすいんだ!って思うでしょう? その逆も、しかり。


観客の声が大きくて味方のコーチングが聞こえづらいとか、観客席や照明しょうめいなどがちょうどボールをとらえにくい場所にあったり。


普段からそこで試合をしているホームチームの選手はいいけど、初めてそこでプレーする人は戸惑とまどってしまう、とか。


だから、もし本当にあなたの「鬼門きもん」のスタジアムがあると思うなら、そのスタジアムがなぜやりづらいのかを検証けんしょうすることが必要。それを頭に入れたうえで、そこにまどわされないようにプレーする。それがクレバーなチームだと思うわけ。


一方で、「心理的鬼門きもん」という場合もある。理由はないのに、そこでたまたま連敗したからやりづらく感じてしまう。というような場合、実は周囲の人間が、「心理的鬼門きもん」を作り出している場合がある、ということを知っておいてほしいわね。


「あのスタジアムでは一度も勝ったことないですけど、どうですか?」

なんて聞いちゃう人、いるでしょ?

「○○チームとは過去の戦績せんせきが0勝21敗ですが意気込いきごみを聞かせてください」

とか。


試合前から不利ふりだ、劣勢れっせいだ、きびしい戦いだと、周りからアレコレ言われて、気分良くプレーできる?


もちろん、そんな言葉なんて気にしない、といえるのもメンタルだと思うけど、

むしろ燃える! と思えるのも素敵すてきだと思うけど。


わりとまわりが作り出してしまってる心理的圧力あつりょくによる鬼門きもんっていうのの方が、多いような、気がしてる。


そりゃ、過去のデータは気になるし、重視じゅうしすべき点ではあるけど、そればっかりになっちゃダメってことよね。悪いデータを意識しすぎると、ネガティブな方向に転がるのが早くなる。ああやっぱりダメだっていう気持ちになりやすくなるからね。


だからこそ、「なぜ鬼門きもんなのか?」の分析ぶんせき鬼門きもんをぶっこわすくらいの気持ちで。「確かにここでは勝った事がない。けれどそれは○○だからであって、その不利ふりな状況を自分たちは○○でおぎなえば勝機しょうきは必ずある!」そうできれば鬼門きもんなんてもう、こわくない!


鬼門きもんの話ではないけれど、過去の対戦成績の悪い相手との勝負についてのお話はこちら!


<声で助け合う>https://kakuyomu.jp/works/16817330649112470710/episodes/16817330650447013854


<笑顔のちから>

https://kakuyomu.jp/works/16817330649112470710/episodes/16817330650447038276


前編後編の2話なのでぜひ続けて読んでね。

引き続き質問も募集中です!!コメント、メッセージ等等でどうぞ♪

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