「どうせ殺すんだ、その前に生き返らせてもいいだろ」だなんて衝撃的な言葉を投げるツンデレ皇子・シオン。
そんな皇子のツンを溶かしてデレさせるのは、主人公・夏樹の優しさです。言葉と行動で優しさを示す夏樹との間に広がる溝を繋ぐのは、サポート役・太一。
この3人だったからこそ事件は解決し、シオンも少しデレて(いい具合のデレです!)無事、夜明けを迎えられたのだと感じました。
ツンデレにも、ツン対応をしてしまう理由がある。そんな思いがじわりと伝わる作品です。
ちょっとツンデレ特化なレビューになってしまいましたが、スーツな太一はめちゃくちゃカッコいいし(私は太一のような設定を持つキャラに弱いので、彼が推しです)、夏樹の優しさからくる頑張りは応援したくなる説得力があります。
ツンデレ好き、成長物語が好きな方、スーツやコートのイケメンが大好きな方、是非、読んで欲しいお話です!
密かに繁栄を続けていた地下帝国・ルシフモート。そこから地上に逃亡した犯罪者の手により、主人公でちょっと(いや、かなり)シスコン気味の男子大学生・夏樹は殺されてしまう。
しかし、犯罪者を追ってきた皇子・シオンがキリエという魔法の力を使い、夏樹は『子供の姿』で蘇る。
シオンと、シオンが作り出した人工生命体で優しい太一とともに、夏樹はルシフモートの危機と向かい合うことに……。
なまじ力と立場があるだけに、一匹狼タイプというか、おそらく帝国内でも孤立気味だったと思われるシオン。
最初は俺様モードで夏樹にもツンツンしているのですが、短いお話のなかで二人が心を通わせていく過程がとても良かったと思います!!
妹がたくさんいるからでしょうか。
第12話で「……シオン。怪我は、大丈夫か?」と心配するシーンなど、
シオンと関わる夏樹がちょこっと世話焼きお母さんタイプになっているような気がしてさらに良かったです!
私は太一さんが好きです。
優しいし、何気に料理上手そうな男子、イイ!!!!