第2話 神様は意外とサディスト?


私は前話の話に出てきた神社に「2回」縋っている。


今回もその神社のご利益?について述べたいと思う。


東京一人暮らし。

何より怖いのは仕事が途切れることだった。

芸能事務所でのしごきやらその後の仕事が合わなくて辞めることになった。


そこでふとオーディションに合格させてくれた神社が頭を過ぎった。

あそこなら受かるかもしれない。

善は急げとばかりに「また」祈願をしてしまったのだ。



するとどうだろう。

新宿の有名百貨店の中のテナント仕事が決まったのだ。


私は名前に弱く、一度目の芸能事務所も名前が通っているから安全だ。

今回も有名百貨店だから安全だと思っていた。


勿論お礼の参拝も済ませた。


神道に詳しくなかったからいけなかったのかもしれない。

神社もお寺も宗教だ。それ相応の「何か」の作法が間違っていたのだろうか…




ここもなるべくなら省きたいが…

有名百貨店…女性ジャイアン「達」がいた。



「虐められてるうちが幸せなんだからな?」

と圧力を掛けられ、他のテナントさんに悪口を吹き込まれ、休憩時の飲み物は捨てられる、食べた食事も監視される。

他のテナントの女性陣も面白がって協力している。


「遅えんだよ!」

裏では罵詈雑言。

それを見ていた斜向かいの男性社員が止めても止まらなかったほどエスカレートし、人格否定。


最後は「イジメ癖」がついたジャイアンの一人が、接客中に「生ゴミは邪魔だから帰れ」と言った。



お客様は見ていた。丁度常連の方だったらしく、いつもお客様がさばけた後に私が立たされて小突かれたり罵声を浴びせられたりを見ていてくれた様だった。


常連のお客様が窓口に訴え出てくれて私の地獄の勤めは…



私の「退社」で終わった。



それ以来その神社への参拝はしていない。



神様?合格の見返りはサドの苦しみだったんですね(汗)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

神社とお寺あれこれ 太刀山いめ @tachiyamaime

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ