第50話
家の中。
初めは、僕とお姉ちゃんが二人だけで暮らしていた部屋。
「……」
そこに70階層から帰ってきたとき、いつも家で待っていてくれた
「……本当に、お姉ちゃんは僕が殺したんだな」
あの場に、あの場にいたお姉ちゃんが偽物で、家に帰ってくればお姉ちゃんが出迎えてくることを期待していなかったかと言えば、ウソになる。
ただ、現実は非情だった。
家には誰もいなかった。
「あー!疲れたっ!つか、結局、あれは何だったの?」
「……アークライトは男の子アークライトは男の子アークライトは男の子」
「まだ言ってんの?別に見た目が変わっただけで、その精神性は変わっていないのよ?何を気にしているのよ」
「……ハッ」
「……アリスの割り切り方が凄いわ」
「……ですね。考え無しとも言えますけど」
「どういうことよ、マリア」
ただし、家に帰ってきたのは僕一人じゃなかった。
「もー、疲れた疲れた。とりあえずお風呂行きましょ。汗でベタベタだし」
「それも、そうね……まずは、頭を冷やさないと」
「一緒に入るんだから、いきなり冷水浴びるとか辞めてよね」
「……私も冷水が欲しいかもです」
「……冷水、今、一番必要かもしれないですね」
「えー、冷水要らないの私だけー?」
ずいぶんとやかましい四人の仲間たちも一緒だった。
「まぁ、良いわ。それじゃあ。私たちはお風呂に入っているから、夕食をいつものようにお願いしていい?」
「えっ?今の僕は女の子なんだから、一緒に入っても良くない?」
「「「「えっ?」」」」
「はっはっはっは、冗談だよ。入ってきな」
僕はお姉ちゃんと二人で、魔法を用いて撮った写真を倒し、五人分の料理を作り為にキッチンの方へと向かって行く。
お姉ちゃんがいなくなっても、僕は一人にならなくて済みそうだった───完
■■■■■
完結です!ここまで長い間(本当にね?)ありがとうございました!
それと、新作です!良かったら読んでください!
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エロゲの世界にただのモブとして転生した僕はメインストーリーを無視して最強を目指す!……ってあれ?なんかいつの間にか主人公ポジ奪っていない? リヒト @ninnjyasuraimu
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