書き手を志す上で、こればっかりは永遠に向き合っていかなければならないテーマを書き記したエッセイ。巷のお作法書に載っているようなインタビューでは語られない、今まさにもがいているアヒルの子の苦悩が綴られています。
鼻まで臭いがこびりつくくらい酸っぱくて、大嫌いな野菜みたいに苦い。けれど、懸命に羽ばたこうとしなければ味わえない、ちょっとオトナなえぐみ。これがまたやめられないんだよなあ……(笑)
「みにくいアヒルの子」とは言うけれど、じゃあ醜いってなんなんぞ?という答えは、おそらく永遠に出ないでしょう。それは白鳥となって空を舞うようになってからも、きっと。
本著に変化は訪れても、完結はないのだと思います。道もなければ答えもない、道標にした雲はいつのまにか流れてしまうし、停まれば雷雨に打たれてしまう。そんなエンドレスストーリー。
だからこそ、とにかく筆を執り、羽を動かすしかない(ああ、羽ペンってそういう……?w)。
私も、改めて産声を上げるところから頑張ってみようと思います。