第93話 小説の書き方ルールどこまで知ってる?

 俺の名前は月本招(つきもとまねき)。

 もちろん偽名だ。



 疲れたぁ(;'∀')

 今週もようやく仕事が終わったぜ。。(これを書いているのは金曜の夜)


 今週最後のミーティングで部内の秋キャンペーンのデザイン案を全振りされそうになり、ピンチに陥る月本(月本の本業であるwebディレクターは、作業の指示書やデザインカンプやラフ案を作ったりもする)。



上司「前回の夏キャンペーンのデザインって月本さんの案じゃなかったでしたっけ?」


月本「え? あ、いやー、どうだったかなぁ(遠い目)」


同僚「月本さんっすよ。結局あれが採用になったじゃないですか。だったら今回も最初から月本さんにお願いした方がよくないっすかー」


月本(くっ……コイツめ……あれ作るのに俺がどれだけ残業したかわかってんのか……)



 ……結局やる羽目になった=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)アガガガ


「さらっと全振りしてんじゃねーッ (#゚Д゚)」と思いつつも、早く終わらせないと希望通りの夏休みが取れなくなってしまうかもなので、来週中には絶対に提出すると心に決めて、今日も本題へ。




▼小説の書き方ルールってどこまで知ってる?


 月本は悩んでいた。

 それは、スニーカー大賞に応募するために、既出の作品を推敲していた時の話(ごく最近)。

 

 165,000字→150,000字という、今までやったことがない量の削り作業をしていたのだが、ただ削るだけじゃ何のための推敲じゃーい(・∀・)ヨイショー



 てなワケで、もちろん表現、言い回し、表記ゆれ、その他執筆ルールに則って直していった訳だけど、これがまぁ激キツだったわけで。。


 表現は言い回しは、一年前に書いた作品の手直しなので、さすがに語彙も増えていて、割と楽しく進めることができたんだけど、やってて「ウキャー(ノ`A")ノ ⌒┫オラー!」ってなったのは、表記ゆれと数字の書き方(数字表現の統一)である。


 

 執筆ルールに関しては、結構前になるけどこの創作論の20話でざっくりルールについて書いているので、特に俺と同じ初心者の諸氏たちに向けて、まずはそのおさらいからしてみると――



***

①文章の始まりは一字下げ


②「」()などを文章の始まりに持ってくる場合は一字下げをしない

例)

「じゃあ、始めるよー」〇

 「じゃあ、始めるよー」×



③専門用語(創作用語?)や読みづらい文字にはルビを振る

例)大災禍メイルシュトローム 神変鬼毒酒じんぺんきどくしゅ なげうつ みたいなヤツだね(^^ゞ


④「!」「?」の後ろには一文字空ける。「」の最後に来る場合は空けなくてもいい

例)

「は? 聞いてないっすよ!」〇

「は?聞いてないっすよ!」×


⑤「」の最後は 。を付けない 

例)

「ありがとう」〇

「ありがとう。」×


⑥「「「あははは」」」みたいな周囲が同時に同じセリフを発した時の書き方は一般的な小説の書き方ではない

→でも、絶対ダメとも書いてなかった気がする

→ラノベでは割とよく見る


⑦会話は「」、心の声は()、誰かの言葉やセリフの引用は『』


⑧三点リーダー「…」やダッシュ「――」を使う時は、2つ続けて「……」や「――」で使う


⑨「――」は文に含みや余韻を持たせるときや言葉が途中で途切れる時に使う

例)

彼女は花のような笑顔を浮かべていた――

→余韻を残す


――って、うそッ! もう追ってきやがった!

→息つく間もない様子


そう来るのか――おそらく次が最後だと覚悟を決める

→間や余韻を持たせる効果


「ええ、先輩の言う通りっす――あ、そういえば月本はどうだった?」

→会話の中で、別の人に話を向ける場合


***


 というのが20話で書いた内容(ちょっと追記入れておいた)なのだが、数字に関しては実はよく分かっていなくて、漢数字とアラビア数字を混同して使っていたのだ。


 まぁ、横書きで読まれることが多いweb小説であればそこまで気にならないかもだけど、公募となると話は別。



 この辺りがちゃんとしていないと、読まれた時に

 

「ん? なんだこの月本ってヤツ、ぜってぇ素人だろ。こんなヤツ落としちまえー( ゚∀゚)ウヒョー!!」


 ってなことになりかねない: (((;"°;ω°;)):ガクガク


 実際に読んでくれる下読みさんにこんな人はいないと思うのだが、月本の被害妄想は計り知れないのだ(⑉°口°)・∵グハッ‼



 それでも、内容以外のところでマイナス印象を与えることは1ミリでも避けたいと思った俺は、やるからには徹底して推敲を行うことを決意する。

 

 結果、2週間くらい費やすことになるのだけど=͟͟͞͞(꒪ᗜ꒪ ‧̣̥̇)アガガガ

 

 

 さて、話が大幅に脱線したところで軌道修正。

 そんなこんなで、この推敲の中で特に苦労したのが、表記ゆれと数字の表現。

 

 表記ゆれとは……Wikipediaから抜粋してきたぜ↓

 

 表記ゆれ(ひょうきゆれ)とは、同音・同義の語句について異なる文字表記が付されることである。特に同じ文書や書籍において、同じ語句に対して異なる表記が存在することを指す場合が多い。

 

 つまり、

 

 うなづいた 頷いた

 お申込 お申込み お申し込み

 引越 引っ越し

 

 のように、同じ意味で使っている言葉にもかかわらず、異なる表現を使っている場合を指す、ってのが表記ゆれだ。

 

 これは、どの言葉が表記ゆれに該当しているか自分でも覚えていない(何せ15万字だし。。)ので、思い当たる限りで検索をかけていって、一単語ずつ潰していった。。

 

 そしてもう一つ。

 厄介だなぁと思ったのが数字の表現。



 突然だが、ここで問題。

 諸氏たちは以下のどれが小説的に正しい数字の表現かわかるだろうか?


問1:一人 1人

問2:10分 十分 一〇分

問3:1/3 3分の1 三分の一

問4:1.5kg 1.5キログラム 一・五キロ

問5:5~6m 五から六メートル 5,6メートル 五~六メートル

問6:100% 百パーセント

問7:2023年 二〇二三年

問8:1:05 一時五分


※答えはちょい下にあるから、考えたい人はここでストップだぜ( ✧Д✧)カッ!!








 では回答へ。

 一応月本が調べた感じだと答えはこうである。

 

問1:一人

問2:十分 一〇分 ←どっちもアリらしい

問3:三分の一

問4:一・五キロ ←小数点は・(なかぐろ、中黒)で示す

問5:「~」を使うのは小説では非推奨。ただラノベなら普通に使っているみたいなので、いずれもたぶん大丈夫。ただ、「5,6メートル」だけは俺がネットで調べた時に参考で書かれていたんだけど、これは違うのでは?というご指摘もいただいたので、ここでは一旦非推奨にしておく

問6:百パーセント ←「%」も「パーセント」とカタカナで。他にも単位(cm、m、km、kgなど)はカタカナを使うっぽい

問7:2023年 ←西暦はアラビア数字で書くことが一般的みたい

問8:1:05 ←時刻も同様


※もちろん間違えている場合もあるので、ご指摘よろしくねー(/ω\)



 知ってた?(;・∀・)


 いや、もちろん俺は全然知らなくて、特に時間の「十分(じゅっぷん)」なんて「じゅうぶん」って誤読されちゃうんじゃないかって勝手に心配して、「10分」って書いていたんだけど、文脈から意味が読み取れるから普通に「十分」で大丈夫らしい。

 

 こんなルール、小説を書こうと思わなかったら知らないっしょ( ㅍ_ㅍ)ジトー


 とまぁ、こんな感じで推敲にはめちゃくちゃ時間がかかったって話。


 15,000字という全体の一割を削っただけではあるけど、ぶっちゃけ無理かと思って一度は諦めたこともあり、無事に終えることができたことは何とも感慨深いのだ(*´ω`*)


 

 とにかく、何とかスニーカー大賞の応募が間に合いそうでよかったぁ。


 これで心置きなく、こえけん→メイン作品完結→カクヨムコン9の流れに再合流できそうである(*^-^*)


 ちなみに、もう二度とやりたくないので、これからはちゃんと執筆ルールに則って書くんだー(> <。)


 けど、この創作論はそういうのは全スルーなので、これからもこんな感じの自由度MAXで書いていくことになるのである。

 

 

▼カクヨムからの気になるお知らせ


 最近になって、カクヨムから気になるお知らせが来ていたのでチェックしてみた。


 特に気になったのはこの二つ↓


・8月1日より「カクヨム夏祭り2023」がスタート!

https://kakuyomu.jp/info/entry/2023/07/26/120000


・【レビュー募集】KADOKAWA文芸編集部にあなたのレビューを読んでもらうチャンス!カクヨム文芸部の本棚をつくろうキャンペーン

https://kakuyomu.jp/info/entry/bungeireview



「カクヨム夏祭り2023」は抽選でトリがもらえるという、春も目にしたいつものパターン。ただ、もちろんトリは欲しいので参加はしてみようと思っている。


 特に欲しいのは第2週のブックカバーかな。

 外じゃあんまり読まないけど(^^ゞ


 一応この期間はスニーカー大賞応募用に改訂した話を投稿していく予定ではあるのだけど、それでも大丈夫だろうかという心配はしている(;'∀')



【レビュー募集】はちょっと前にも似たようなのがあったね。

 ただ、こっちは


・必ずレビューを書いたご本人が回答してください。


 って書いてあるので、「レビューを書いた人」じゃないと応募できないみたい。


 普段からレビューコメントを多く書いている人であれば、渾身のレビューを送ってみるとよさそう。


 ちなみに、こちらは『「カクヨム文芸部」のデジタル部員証』がもらえるようだ。


 ……これって、もらったらどうすりゃいいんだろ?(;・∀・)

 ブログやってるならいくらでも使いようがあると思うけど、SNSなら自身の背景画像とかにするとか? う~ん、使い道が思いつかぬ。。


 まぁ、こっちはおまけで、本命は「カクヨム文芸部の本棚」で紹介してもらえる方だと思えば納得か。



 てなワケで、ちょいちょい軽めのイベントを挟んでくれるカクヨム。

 嫌いじゃないぜ(ΦωΦ)フフフ…


 ……むしろ好き(//∀//)スリスリ



★月本のひとり言


 学生さんは夏休みに入っている人も多いと思うけど、俺たち社会人もそろそろ夏休みの話題が職場でちらほら出てきて、浮ついている人が周りに出没中である。


 そう言うことを言い出す人は、大体が海外旅行に繰り出す連中で、やれヨーロッパだの、アメリカだのと、ここぞとばかりにがっつり休みを取って遠くへ行くらしい。


 ……いや、別に羨ましくねーし(´·ω·`)ショボーン

 だって俺、書かなきゃだし( ;∀;)アゥ


 ということで、灼熱の炎天下の日本でガンガンにクーラーをかけながら、高い電気代お布施を払って耐え忍ぶのみである。


 それに、書いていかないと正直目標ノルマがクリアできそうにないし。。(;・∀・)ソレナ



 でも、せっかくの夏休みである。

 家に閉じこもってばかりいないで、たまにはパーッと遊びに行って羽を伸ばすのも良いリフレッシュになると思う。


 出かける人はぜひ気をつけて行ってきてもらいたい(•̀ᴗ•́)و ̑̑


 俺もお盆は実家に帰って、ちょっとは飲みに行ったりしてこよう(^^ゞ



 ▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△


ここまでお読みいただきありがとうございます(≧▽≦)

もし、月本にこんなことを書いて欲しいなどのリクエストがありましたら気軽にコメントください。

ご質問・ご感想もお待ちしています!


月本のフォロー(カクヨム・Twitter)も、ぜひお気軽にお願いしますm(__)m



↓が月本の作品一覧です。よかったら読んでみてください(,,>᎑<,,)


▼長編

ファンタスティックアベンジャー~呪われた人生に復讐するために、時空を超えて集う者~

https://kakuyomu.jp/works/16817139558143902273


▼中編

正直者の美少女イカサマ士は、国を追放されたウソが大嫌いな元王子のお嫁さんになりたくて仕方がないご様子です

https://kakuyomu.jp/works/16817330653994797033


▼短編

異世界青春狂騒曲~クエスト失敗で即終了!?~

https://kakuyomu.jp/works/16817330657007510439


十二の神と邪神の魔導書グリモワール

https://kakuyomu.jp/works/16817330656638828283


逆転レベルアップ~最弱使い魔とゲームの世界で冒険したら~

https://kakuyomu.jp/works/16817139559074788702


▼エッセイ(私小説)

その塾、動物の楽園につき

https://kakuyomu.jp/works/16817330650595141827


ピンクモンスター~六本木で本当にあった、ある意味普通に怖い話~

https://kakuyomu.jp/works/16817330651406692090

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