横断歩道の人影
仲仁へび(旧:離久)
第1話
何気ない道。
何気ない信号。
何気ない横断歩道。
白と黒の道。
そこに、たまに人影があらわれる。
赤い信号の時に、現れる。
大抵はすぐに消えてしまうから。誰も目撃する事がない。
存在感も希薄で、誰かがいても気が付く事が少ないだろう。
しかし、世の中には霊感がある人間もいるから。
「あっ、あんなところに人が立っている! 危ない!」
人影を守ろうとして、とっさに走り寄ってしまうものがいるかもしれない。
「あんな所に、人が! うわああああ」
人影を避けようとして、車が急ハンドルをきってしまうかもしれない。
だから、横断歩道の真ん中に人影が見えても、決してはやとちりしてはいけない。
それは、あなたをあの世にひきずりこもうとする死霊かもしれないからだ。
「あの横断歩道、またブレーキの跡がついてるわ」
「またね。これで何度目かしら」
横断歩道の人影 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます